第23話 頼み
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は最愛の義妹たる一子に懇願する。
(助けてくれ、ワンコーーー!)
あくまでも声に出さないアイコンタクトではあるが、如何やら一子は百代からの懇願を上手く受け取れたようで、士郎に頼み込む。
「あ、あの!衛宮先ぱ――――」
「如何したんだ一子?」
士郎が今纏っている剣呑な気配に、一子は耐え切れずに後ずさりをしながら口にする。
「あ、あたし、皆の所に戻ってますね!」
(ごめんなさいお姉様!如何か、如何か強く生きて下さい!!)
一子は百代に一礼してから、その場から駆ける。
背後からの縋る視線に後ろめたさを感じながら、謝りながら皆の下へ帰って行った。
それを見送るしかなかった百代は――――。
「ワンコーーーーーーー!!?」
絶望の慟哭を叫ぶしかなかった。
しかも士郎に首根っこを掴まれたまま引きずられてだった。
それから暫くして士郎と共に返ってきた百代は、死んだ魚の目をしていたとか。
そして意見の対立からか、クリスと大和が闘気をむき出しにしていた。
これによって、風間ファミリーの明日の予定の最低半分ほどは、恐らくこの2人の決闘に費やされる事に成るだろう。
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