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衛宮士郎の新たなる道
第23話 頼み
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許さない」
 「・・・・・・分かった」

 百代としては手を抜いていた気は無かったが、もしかすれば無意識的に手を抜いていた可能性もあると感じて、不承不承ながら頷いた。

 「そしてもう一つは精神鍛錬だ。座禅を組み、気を静めて意識を自分の奥底へ埋没させる。――――川神院の山籠もり中の大地との対話をさせる精神鍛錬よりも期待効果は落ちるが、これを毎日のようにやるとやらないでは全然違ってくるからな。これを毎日やる事」
 「その程度で良いのか?」
 「程度と言っても、これも手抜きは許さないぞ?これを毎日していくことが当たり前(・・・)になるまで、誰かの監視の下で行う事だ。勿論、私情を抜きに出来る人の下でだ」
 「わかった!」

 その程度朝飯前だと言わんばかりに、これからの士郎との組手稽古に期待を膨らませているのか、実に嬉しそうに笑っていた。
 しかし笑えるのも此処まで。
 何故ならば――――。

 「さて、なら今度は俺からの話があるんだがな、か・わ・か・み!」
 「ん?」
 「俺と手合わせをする前に言ったこと覚えてるか?」
 「手合せする前?・・・・・・・・・何かあったか?」

 如何やら本気で忘れているようで、真面目に思い出そうと唸る。

 「忘れているなら思い出させてやる。地形を変える技を使うなって言ったよな?」
 「え、あっ!」
 「思い出したか。まず始めに百歩譲って富士砕きはいいとしよう。だが最後に放ったあのビームは如何いう事だ?」
 「ガクガクブルブルガクガクブルブル」

 士郎は満面の笑顔と共に、過去最高の威圧感で彼女にプレッシャーをかける。
 そして当の百代は、先程テストと言うキーワードを出した途端に、恐怖に震えあがった一子と同じような反応――――否、彼女以上に顔を青ざめて行き冷や汗が止まらなくなっていた。
 しかしそれでも何とか抗おうと、百代はいい訳を口にする。

 「け、けけけ、けど、お前が消し去ったんだからいいじゃない―――――――ヒッ!?」

 士郎からのプレッシャーが増したからなのか、百代は自分でも今まで有ったかどうか怪しい程の悲鳴を口から漏らした。

 「消し去ったからよかったか!だがな川神、最近ニュースでよく見るある国がミサイルを発射して国際会議の場でも批判が殺到したのと同じで、当たらなければ結果オーライには成らないんだぞ?」
 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい――――」
 「自分の過失を認めるのは良い事だがな、川神。お前のこれからの為にも、一度ちゃんと言い聞かせないといけないな」

 つまり説教タイムと言う事だ。
 今このテンション状態の士郎に説教を喰らえば、どれだけ恐ろしい目に遭うかは想像するのは難しくなかった。
 故に百代
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