暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第二話 変身 ―リライズ・アップ―
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変化をつけられる……? ……や、ややこしくていっぺんに覚えんのは無理だ」

「……そう、だね。でも……あぁ、楽しか、ったぁ……」

 プレイを終えて一度ブースを離れた彼らだったが、すぐに花梨に連れ出されて(拉致られたとも言う)ブレイブデュエルについての情報を一度にいろいろ頭に詰め込まされ、パンクしかかっていた。そしてそれだけの時間をかけた結果割と遅めの時間になってしまい、今日の所はもうやめようとゲームセンターを出て帰路についた。共に並んで歩く疾風の隣で、紗那も膨大な情報量に目を回していた。……もっとも、その様子はすごく高揚したものだったが。

「……また一緒に行って慣れてこうぜ。俺もリラとリンクに会いてぇし」

「……いい、の? ……ありがとう、日向、君……!」

「あー……それなんだけど、さ」

 疾風の言葉を聞いて嬉しそうな紗那。それは、今回だけでなく今後も一緒に遊んでくれる、ということを意味する言葉だったからだ。今回だけしか付き合ってくれないのではないかと不安に思っていたものの、自分から「また一緒にやろう」とは引っ込み思案な紗那には言えなかった。だが疾風の方から誘ってくれ、紗那は大いに嬉しそうに笑いかけた。……が、その言葉を聞いて疾風はポリポリと頬を掻きながら照れくさそうにしながらも笑った。

「疾風でいいぜ。その方が呼びやすいだろ? これから同じゲーム一緒にやってくんだからさ。君付けもしなくていいぞ」

「え……」

「いや、別に無理にとは言わねぇけど……」

 疾風の言葉に「そうじゃなくって……」と口ごもった紗那は少しの間躊躇い……意を決して、顔を真っ赤にしながらも言った。

「私、も……! 私も、紗那で……!!」

「おう。んじゃ……これからよろしくな、紗那」

「うん。よろしくね、疾風……!」

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