暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第二話 変身 ―リライズ・アップ―
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同時にビクウッ! と体を震わせた彼らだったが、頬を膨らませた花梨はそれを気にした様子もなく文句を言った。
『変身してすぐだったので待っていましたが、長すぎです! 二人の世界を作らないでください!』
「い、いやっ、別にそんなつもりは……っ!」
『もう……まぁいいです。私もレアなバリアジャケットを見られて満足ですし! セレスタルタイプの超レアなホワイトカラーに、排出されることすら珍しいシャドウタイプ! もう大興奮です!』
「……へ、へー……」
今までで一番のハイテンションで捲し立てられ、二人は唖然として固まった。言葉の内容を聞いた感じ、どうやらバリアジャケットを見ることが好きらしい。しかもそれによればどうやら彼らのジャケットはかなりレアなものらしく、実際に見られて相当嬉しかったのだろう。
と、ポカンとした疾風たちにようやく気付いた花梨は咳払いをし、説明を再開した。
『……コホン。それはさておき、紗那さん。刀を背負っていることに気付いていますか? その子があなたのデバイスです』
花梨の言葉を聞いてどうにか気を取り直すことには成功したようで、紗那は背中から刀を下ろした。黒い鞘に、
鍔
(
つば
)
のない刀が納められている。鞘の鯉口にあたる部分には水色のクリスタルが嵌め込まれているものの、それ以外には一切装飾がないシンプルなデザインだ。そのクリスタルが話すたびに点滅し、侍のように渋い男性の声で話していて、紗那はそれに目を合わせた。
【拙者の名はSL-67。よろしくお願いいたしまする、マスター】
「……つっても、なんかそのままの名前じゃ味気ないし勿体ねぇだろ? そいつにも名前、付けてやったらどうだ?」
「……この子の、名前……」
疾風の言葉を受けて紗那はSL-67に触れつつ、目を瞑って思案した。しばらくして彼女は一つ小さく頷いてからゆっくりと瞼を上げて、クリスタルに向かって言った。
「……リンク。“ステルスリンク”……なんて、どう?」
【光栄の至り。感謝致します、マスター】
紗那の声に、リラとは違いリンクは即答した。デバイス同士とはいっても、やはり機体によって性格は随分と違うものらしい。とはいえ、その声色には確かな喜色が含まれていたが。
『……さて。デバイスとの自己紹介も済んだところで、ブレイブデュエルの大きな魅力の一つについて説明したいと思います』
二人がリラやリンクと一通り話し終わったところで、花梨がウィンドウ越しに解説を始めた。
『このステージを見て頂けばわかると思いますが、このゲームでは“飛ぶ”ことが可能です。とはいえ現実でできることではないので、少々コツが必要でして。お教えしますね』
花梨の言葉にはーい、と返し、二人並
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