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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第二話 変身 ―リライズ・アップ―
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前がアルファベットと数字というのはどうにも味気ないと思い、ふむ、とひとつ思案した疾風。ややあって何かを思いついたようにクリスタルに向かってこう言った。

「なぁ。君の名前、“リヒトラスター”……なんてどうだ? ……長いか。リラって呼んでもいいか?」

【リラ……】

 ひとこと呟いて、LL-24は少しの間黙り込む。もしかして気に入らなかったか……? と少し心配になった疾風だったが、次の瞬間にLL-24は心なしか嬉しそうな声色で言葉を発した。

【もったいないくらいの良い名を頂きました。ありがとうございます、マスター】

「……あぁ。こちらこそよろしくな、リラ」

 そう言って疾風と、LL-24改めリラは互いに笑いあった。







「……ふぇえええ!? なにこれぇ!?」

 と、リラと話していたら後ろから何やら大きな声が聞こえ、そういえば紗那の方はどうなったのかと疾風はそちらに振り返ろうとした。

「おっ、小野寺のバリアジャケットはどんなんだ?」

「こっ、こっ、こっち見ないで!」

「へ? なん……で……」

 紗那の止める声が聞こえたものの間に合わず、疾風は紗那の方に振り向いていた。疾風の思った通り、彼女も変身は完了していたのだが……その服装があまりにも予想外で、疾風は硬直してしまった。

 彼女が纏っていたのは一言で表すと忍者装束だったのだが、手や足、胸元や腹部などかなりの部分が露出していて肌色成分が非常に多かった。さらに、制服の時は気付かなかったが……彼女はかなり着やせするタイプだったようで、スタイルが非常に良かった。しかもその部分がただ露出しているのではなくあえてメッシュのような素材になっているので、ただ素肌をさらしているよりも余計に扇情的なことになっている。首元に赤い布をマフラーのように巻き付けていた。

 だがそれ以上に疾風が驚いたのは、彼女が普段ストレートに下ろしている長い髪が、ポニーテールに結わえられていたことだった。前髪もそれに合わせて少し短くなっており、そのため普段隠れている彼女の目元がはっきりと見え、美しく澄み切った青い瞳が露わになっている。疾風はそれに思わず見入ってしまったのだが、紗那自身はそれが恥ずかしいようで、首に巻いている赤い布で懸命に顔を隠そうとしていた。

「……えらい美人……」

「〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」

 思わず疾風はボソッと呟いてしまったのだがどうやら紗那には聞こえたようで、彼女は火でも噴くのではないかと思うほど顔を真っ赤にさせてマフラーで顔を完全に覆ってしまった。あ、と我に返った疾風は慌ててフォローを入れようとしたのだが……

『おーい! そろそろいいですかー!?』

 ……と、花梨がウィンドウ越しに割り込んできた。二人
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