疾風迅雷
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を見るぞ。彼奴らこそ真の」
辞世の句を最後まで聞かずしてトールは氷漬けにされたスリュムをハンマーで叩き割るとシオン達の方に振り向き、感謝の言葉を述べた。
「やれやれ、礼を言うぞ妖精の剣士達よ。どれ褒美をやらねばな」
そう言ってトールはシュタイナーの手元に先ほどフレイヤに投げ渡されたハンマーが手渡された。
「《雷槌ミョルニル》正しき戦に使うと良い。では、さらばだ!」
」
そう言ってトールは稲妻となって姿を消した。辺りにはもう何もなく、残されたメンバーは先ほどシュタイナーに託されたミョルニルに目をやった。神々しいまでの金色が眩しく、その重厚感は見て取れる。
「まさか、さっき放った技と同じ武器を貰えるとは・・・。皮肉なもんだね」
「使えそうか?」
なんとも微妙な表情を浮かべるシュタイナーに対してシオンが聞くと、シュタイナーはミョルニルを装備して再び展開した。その姿は柄の部分が大きく伸び、短槍程の長さとなっていた。
新たな装いとなったミョルニルをブンブン振り回し最後はガツンと地面に叩き、その感触を確かめた。
「うん、悪くない」
短く一言だけだったが、その表情は穏やかないつもの顔となっていた。
しかし、本人はまだ何か物足りなさそうな手応えを感じていた。
「もう少しこれを有効活用できないものかな・・・」
「なんならくるみ割りにでも使うか?」
「冗談はその辺にして急ぐぞ!時間がない!」
キリトの言葉に急かされ一行は玉座の後ろに形成された階段で更に下の階層へと駆け込んでいった。
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