外伝〜再会の水竜との契約〜
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
してくれたのよ。」
「”神剣”って………(オイオイ、勘弁してくれよ………こっちの世界だと、どう見てもアーティファクトやないか……しかもそこらのアーティファクトとは比べ物にならないくらいの……異世界にはこんなもんがゴロゴロしている上、しかもそれを一人の人間が修復や改造が可能って………どこまで非常識やねん!ハア………メンフィルの言う事が嘘じゃないという嫌な事実がわかってしまったもんや………)」
エステルの話を聞いたケビンは呆けた状態で、心の中で頭を抱えた。
「…………………」
一方クーは神剣が出す神気――クーがかつて契約した主、”神殺し”セリカ・シルフィルの強い魔力を感じ、さらにエステルからも以前以上に強く感じるようになったセリカの魔力を感じるようになり、そしてエステルの雰囲気を見て、何を思ったかエステルの手にまた頭をこすり付けた。
「あはは、甘えん坊さんね、クーは。」
クーの行動にエステルは笑って言ったその時
「クー。」
なんと、クーはエステルの手から伝わる魔力に同調し、その場から消えた!
「え。」
「んな!?」
クーの行動にエステルは呆け、ケビンは突然クーが消えた事に驚いた。
「………クー!」
そしてエステルはクーの名前を呼んだ。するとクーが召喚された!
「えっと……これからあたしに力を貸してくれるの?」
「クー。」
エステルに尋ねられたクーは頷いた。
「ふふ、ありがとう。……ん〜………でも、そんな可愛い鳴声をするんだから”クーちゃん”って呼んでもいいかしら?」
「クー♪」
エステルの言葉にクーは嬉しそうな鳴声を出して、頷いた。
「あはは……それにしても私やニルさん達を含めたご主人様に関わった方達がエステルさんを中心にこうも集まるとは思いませんでしたね。」
「ええ。エステルが持つ”運命”が引き寄せているかしら?フフ……この様子ならいつか、セリカやエクリア達も引き寄せるんじゃないかしら?」
テトリの言葉にニルは微笑みながら答えた。
「は〜……これが”契約”ってやつか……」
一方ケビンは呆けた声を出した。
「えへへ……これでついに冷却属性の魔術も使えるようになったわ!これからよろしくね、クーちゃん!」
「クー!」
こうしてエステルは心強い新しい仲間、そして新たなる力を手に入れた…………
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ