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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第76話
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……」

そしてエステルは仲間達にヨシュアが消えた日の夕方、出会った人物のことを思い出せないことを説明した。

「そんなことが……」

「ママ…………

「お前……今まで抱えてやがったのか?」

(……”教授”……その人がヨシュアを暗殺者に仕立て上げ、そしてヨシュアに悲しい決意をさせた張本人……許せない……!)

(?どうしたんでしょう、マスター。)

(とてつもない怒りが感じられるね……)

エステルの話を聞いたシェラザードは真剣な表情をし、ミントは心配そうな表情でエステルを見つめ、アガットは尋ねた。一方プリネは拳を握って体を震わせ、その様子を見たツーヤは首を傾げ、リタは不思議そうな表情で見ていた。

「そういうわけじゃないけど……。……ゴメン、話すのが遅れたかも。」

「でも……間違いなさそうですね。その人が、様々な事件の元凶である可能性は高いと思います。」

「ふむ、かなりエグい性格をした人物のようだねぇ。」

「ああ……。注意する必要がありそうだぜ。」

「………………………………」

エステルの説明を聞き終えたクローゼやオリビエ、アガットは真剣な表情で頷き、ティータは不安げな表情をしていた。



「あっと……。ゴメン、ティータ。せっかく遊びに来たのにイヤな話をしちゃったわね。」

「ううん……。気にしないで、お姉ちゃん。ただ、どうしてその人はそんな事ができるのかなって……。みんなにイヤな思いをさせて、ヨシュアお兄ちゃんを苦しめて……。わたし……分からなくって。」

「も〜、そんな歪んだやつの事なんか分かってあげる必要ないってば。ティータはティータらしくが一番!ね、アガット?」

「だ〜から!なんで俺に振りやがるんだ!」

「クスクス……」

「ふふ……いいオチが付いたわね。」

「………………………………」

(”星杯騎士”………アーティファクトの回収もそうですが、確かもう一つの――”裏”の顔は”外法”を滅する事………まさか、ケビンさんの真の目的は”輝く輪”ではなく、”教授”なのかしら……?)

エステル達が和んでいる中、ケビンは一人真剣な表情で黙っていた。またその様子を見ていたプリネは真剣な表情で考え込んだ。

「ん?どうしたの、ケビンさん?」

一方ケビンの様子に気づいたエステルはケビンに尋ねたが

「いや……何でもないで。とりあえず、情報交換はこのあたりにしとこうか?せっかくの料理が冷めてしもうたら勿体ないし。」

「うん、それもそうね。」

ケビンに誤魔化され、気にしなくなった。

「フッ、そういう事なら話は早い。思う存分、酒池肉林を楽しむとしようじゃないかっ!」

「あら、ホントにいいの?」

「……ごめんな
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