第76話
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
……」
そしてエステルは仲間達にヨシュアが消えた日の夕方、出会った人物のことを思い出せないことを説明した。
「そんなことが……」
「ママ…………
「お前……今まで抱えてやがったのか?」
(……”教授”……その人がヨシュアを暗殺者に仕立て上げ、そしてヨシュアに悲しい決意をさせた張本人……許せない……!)
(?どうしたんでしょう、マスター。)
(とてつもない怒りが感じられるね……)
エステルの話を聞いたシェラザードは真剣な表情をし、ミントは心配そうな表情でエステルを見つめ、アガットは尋ねた。一方プリネは拳を握って体を震わせ、その様子を見たツーヤは首を傾げ、リタは不思議そうな表情で見ていた。
「そういうわけじゃないけど……。……ゴメン、話すのが遅れたかも。」
「でも……間違いなさそうですね。その人が、様々な事件の元凶である可能性は高いと思います。」
「ふむ、かなりエグい性格をした人物のようだねぇ。」
「ああ……。注意する必要がありそうだぜ。」
「………………………………」
エステルの説明を聞き終えたクローゼやオリビエ、アガットは真剣な表情で頷き、ティータは不安げな表情をしていた。
「あっと……。ゴメン、ティータ。せっかく遊びに来たのにイヤな話をしちゃったわね。」
「ううん……。気にしないで、お姉ちゃん。ただ、どうしてその人はそんな事ができるのかなって……。みんなにイヤな思いをさせて、ヨシュアお兄ちゃんを苦しめて……。わたし……分からなくって。」
「も〜、そんな歪んだやつの事なんか分かってあげる必要ないってば。ティータはティータらしくが一番!ね、アガット?」
「だ〜から!なんで俺に振りやがるんだ!」
「クスクス……」
「ふふ……いいオチが付いたわね。」
「………………………………」
(”星杯騎士”………アーティファクトの回収もそうですが、確かもう一つの――”裏”の顔は”外法”を滅する事………まさか、ケビンさんの真の目的は”輝く輪”ではなく、”教授”なのかしら……?)
エステル達が和んでいる中、ケビンは一人真剣な表情で黙っていた。またその様子を見ていたプリネは真剣な表情で考え込んだ。
「ん?どうしたの、ケビンさん?」
一方ケビンの様子に気づいたエステルはケビンに尋ねたが
「いや……何でもないで。とりあえず、情報交換はこのあたりにしとこうか?せっかくの料理が冷めてしもうたら勿体ないし。」
「うん、それもそうね。」
ケビンに誤魔化され、気にしなくなった。
「フッ、そういう事なら話は早い。思う存分、酒池肉林を楽しむとしようじゃないかっ!」
「あら、ホントにいいの?」
「……ごめんな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ