第76話
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セル城の地下遺跡には”第1結界”なるものを作りだす機能が備わっていた。だが、大佐に”ゴスペル”が使われてしまったことによって”第1結界”は消滅してしまった。」
「そして、その代わりに”デバイスタワー”が起動した……。ひょっとしたら”第2結界”と呼ばれるようなものを発生させるためかもしれません。」
オリビエとシェラザードは推測した事を言った。
「”第2結界”……」
「”第1”という言い方からして、何重にも封印を施された証拠ですね………」
「問題はその結界がどういうものか……ですね。」
「……多分、第1とは違う解除方法でしょうね……同じ封印を施すなんて、あまり考えられませんもの。」
ミントは気になった言葉を呟き、プリネやツーヤは考え込むように呟き、リタも頷いて説明を補足した。
「それなんやけど……。多分、”輝く環”の在り処を隠しておくような代物やと思う。封印もリタちゃんの言うとおり、第1とは別物やろう。」
「そっか、”輝く環”は封印区画には存在しなかった……。このリベールのどこかに隠されているって話だったわね?」
「そゆこと。そして、仮に結社の目的が”輝く環”の入手なら……連中の『実験』とやらもその目的を遂行するための手段と考えた方がいいやろね。」
エステルの確認の言葉にケビンは頷いて答えた。
「う、うーん……」
「”輝く環”、”ゴスペル”、”結社による実験”……。フフ、どうやら全てが繋がってきたみたいだね。そして、その絵を描いているのが”教授”と呼ばれる人物なわけか。」
「うん……そうね。竜の額に”ゴスペル”を埋め込んでボース地方を襲わせた張本人……。そして……。………………………………」
話の大きさにミントは呆けた声を出し、オリビエの言葉に頷いたエステルはある心当たりを思い出し、黙ってしまった。
「……お姉ちゃん?」
「ママ?」
「なんや、どうしたん?」
黙り込んだエステルを見たティータ、ミント、ケビンは尋ねた。
「うん……。その”教授”なんだけど。ヨシュアが居なくなった原因を作った人物じゃないかと思うの。」
「え……」
「………………!!」
「それって……。5年前、あの子が先生に引き取られることになった原因を作った黒幕ね?」
エステルの話を聞いたクローゼは驚き、プリネは声を出さず血相を変え、シェラザードは尋ねた。
「うん……。それから、リシャール大佐やクルツさんたちの記憶を操作した人物とも同じだと思う。」
「なに!?」
「ふむ、確かに記憶操作の一件はいまだ解決されていないが……。どうしてそう思ったんだ。」
エステルの説明を聞いたアガットは驚き、ジンは尋ねた。
「うん、あのね
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