第1章終節 離別のポストリュード 2024/04
壊れかけの黒:剣戟の残響
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する。試しに、凶器に使われた武器の製作者を探ってみるよ」
「………そうか、それがいい」
立ち去ってゆく両名の背中を見送りつつ、溜息を零す。
《あの人》が巻き込まれた事件は、彼女の死で終わったはずだった。
その後、ギルドが崩壊したとは知らなかったし、もう既に解散したギルドのメンバーを殺害したのは誰なのか。
そしてなぜ、実行犯はよりにもよって彼女を演じているのか。腑に落ちない事が多過ぎる。
だが、少なくとも、この件においてはキリトと意見は同じくするものだ。彼女は復讐なんて望むような人間ではない。
再び、溜息を零しつつメニューウインドウを開く。
許しを請うつもりはない。
今更、如何なる手を尽くしても償いにはならないだろう。
それでも、せめて行動することくらいは許される筈だと、誰にともなく言い聞かせた。
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