暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン‐黒の幻影‐
第1章終節 離別のポストリュード  2024/04
壊れかけの黒:剣戟の残響
[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
する。試しに、凶器に使われた武器の製作者を探ってみるよ」
「………そうか、それがいい」


 立ち去ってゆく両名の背中を見送りつつ、溜息を零す。
 《あの人》が巻き込まれた事件は、彼女の死で終わったはずだった。
 その後、ギルドが崩壊したとは知らなかったし、もう既に解散したギルドのメンバーを殺害したのは誰なのか。
 そしてなぜ、実行犯はよりにもよって彼女を演じているのか。腑に落ちない事が多過ぎる。
 だが、少なくとも、この件においてはキリトと意見は同じくするものだ。彼女は復讐なんて望むような人間ではない。

 再び、溜息を零しつつメニューウインドウを開く。

 許しを請うつもりはない。
 今更、如何なる手を尽くしても償いにはならないだろう。
 それでも、せめて行動することくらいは許される筈だと、誰にともなく言い聞かせた。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ