第75話
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表沙汰にならなくて、本当によかった……………もしなっていたら、”不戦条約”に影響が出ていたかもしれませんし………)
(クロスベルは確かエラルダ大司教がいる影響で、”俺達”は基本クロスベルにおらんはずなんやけど………あ、一人いたな。まさかあいつ………)
プリネの話を聞いて苦笑しているエステルの言葉にプリネは恥ずかしそうな表情で答えた。一方クローゼは冷や汗をかいて、安堵の溜息を吐いた。一方ケビンは考え込んだ後、心当たりがある人物を思い出した。
「ふむ。それにしてもまさか”風の剣聖”が出てくるとはな………」
「俺は噂でしか聞いたことはないが……知っているのか、ジン?」
ジンの言葉を聞いたアガットは尋ねた。
「ああ。……とは言っても会ったのは”風の剣聖”が遊撃士になる前だけどな。」
「確か、先生の弟弟子でしたっけ?」
「「え!?父さんの(お祖父ちゃんの)!?」」
ジンに尋ねたシェラザードの言葉を聞いたエステルとミントは驚いた。
「ああ。S級正遊撃士に最も近い”最強”の遊撃士とも言われているぜ。」
「え、S級に最も近くてさ、”最強”………父さんと同じ”剣聖”の異名がある所を聞くと、とんでもなく強いの?」
ジンの説明を聞いたエステルは信じられない表情で尋ねた。
「ああ。俺なんかとは比べ物にならないくらい強いぜ。」
「ジンさんよりも!?」
「上には上がいるって奴か………」
「ふえ〜…………」
「さすがは先生と同じ”剣聖”の異名を持つだけはあるわね………」
「ふむ………”クロスベルの真の英雄”と言われるだけあって、とてつもなく強いんだねぇ……」
ジンの話を聞いたエステルは驚き、アガットは呟き、ティータとシェラザードは呆けた声を出し、オリビエは感心していた。
「それで話を戻すのですが………クロスベル警察や警備隊の方達と戦った時、遊撃士の方達以外にも助太刀する方達がいらっしゃって……その内の一人がリタさんと共に戦った人なんです。ワジ……という方なんですが、心当りはありますか?」
「(やっぱり、”あいつ”かいな!何をやってんねん、”蒼の聖典”……!アッバスもなんで止めんかってん……!)いや〜、悪いけどそんな名前の奴、知らへんわ。それより他にも聞きたい事があんねんけど、ええかな?」
プリネに尋ねられたケビンは心の中で心当りのある人物であった事に呆れていながらも、それを顔に出さず誤魔化し、話を逸らした。
「なんでしょうか?」
「お嬢ちゃんが座っている槍……もしかしてアーティファクトなんちゃうん? それに嬢ちゃんから”生者”の気配はせえへんねんけど………」
首を傾げているリタをケビンは真剣な表情で尋ねた。
「ええ。私は”幽
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