第74話
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何かのチケットを渡した。
「ずばり、南の湖畔にある”川蝉亭”の特別チケットじゃ。お前さんたち全員が3日ほどタダで泊まれるぞ。」
「ほ、ほんと!?」
「まあ………」
「おお……。さすがは名高きボース市長だ。」
「ふふ……先輩らしい心遣いですね」
「えとえと、それって……。みんなでどこかに出かけてお泊まりするってことですか?」
ルグランの話を聞いたエステルとプリネは明るい表情で驚き、オリビエとクローゼは感心し、ティータは嬉しそうな表情で尋ねた。
「ふふ、そうよ。ヴァレリア湖畔にある眺めのいい宿屋さんでね。お酒も料理も美味しいし、舟遊びとかも出来ちゃうわよ?」
「わぁ……!」
「ふむ……そいつは中々良さそうだ。」
「ヘッ、確かにあそこならいい気分転換にはなるかもな。」
「フフ………楽しみですね。」
「疲れを癒すには最適でしょう。」
「うんうん!どうせだったら思いっきり羽根を伸ばしちゃおう!」
「フフ、ミントちゃんったら、はしゃぎすぎだよ。」
エステルの答えを聞いたティータは明るい表情をし、ジンやアガットは頷き、リタとクローゼは微笑み、ミントははしゃぎ、その様子を見たツーヤは苦笑した。
「フム。盛り上がっている所悪いが、今から始める正遊撃士への昇格の式に参加してから、行ってくれんかの?」
「正遊撃士への昇格……?あ………!」
ルグランの話を聞いたエステルは首を傾げた後、すぐに心当たりを思い出し、ミントを見た。
「わあ……ミント、ついに正遊撃士になれるんだ……!」
一方見られたミントは嬉しそうな表情で言った。
「うむ。では、2階で始めるとするか。」
そしてエステル達は2階に上がって行った。
「……本来ならわしがすることじゃが、本人たっての希望じゃからな。エステル、頼んだぞ。」
「うん。」
ルグランに言われたエステルは真剣な表情で進み出て、ミントを見て言った。
「ミント・ルーハンス・ブライト。これより、協会規約に基づき貴女にに正遊撃士の資格を与えます。各地方支部での推薦状を提出しなさい。」
「はい!」
厳かな雰囲気を出すエステルを見ても、ミントは緊張せず、今まで貰った5枚の推薦状をエステルに渡した。
「ロレント支部、ボース支部、ルーアン支部、ツァイス支部、そしてグランセル支部……。5支部全てのサインを確認しました。最終ランク、準遊撃士2級。……頑張ったわね、ミント。女神と遊撃士紋章において、ここに貴女を正遊撃士に任命します。エンブレムを受け取りなさい。」
「はい!」
そしてミントはエステルから正遊撃士の紋章を受け取って、服に付いていた準遊撃士の紋章を外して、
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