第73話
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方も気になさらないで下さい。」
気まずそうに話すアガットを見たペテレーネは微笑んで言った。そしてティアは静かな表情で言った後、優しい微笑みをアガットに向けた。
「……ああ。……できれば今後もたまにでいいから、花を供えてやってくれ………ミーシャや他に眠っている奴等も喜ぶだろうしな………」
「「「はい。」」」
アガットの頼みにイリーナ、ペテレーネ、ティアは静かに頷いた。
「………そろそろ行くぞ。」
そしてリウイはイリーナ達を促して去ろうとしたが
「……待ってくれ。一つだけ尋ねたい事がある。」
「アガットさん?」
アガットがリウイ達を呼び止め、ティータは首を傾げた。
「………何だ?」
「”剣皇”………あんたもそうだが、なんであんたの娘――プリネもあの年齢であそこまでの”力”を持っているんだ?一体何を原動力にしてあそこまで強くなれる。」
リウイに見られたアガットは静かに問いかけた。
「………俺は俺とイリーナが誓い、そして戦友達が信じた”全ての種族が争う事がない世界を作る”という”覇道”を歩み続けるため、戦い続けているだけだ………プリネはお前達と変わらん。…………”守るべきものを守る”という思いで………な。お前達遊撃士、そして王国軍はその思いは同じであろう?」
「あ………………」
「ハッ。陛下のおっしゃる通り、”我らは守るべきものを守る”………その理念の元、戦い続けています。」
リウイの最後の言葉を聞いたアガットは呆けた声を出し、モルガンは真剣な表情で頷いた。
「”力”は人それぞれが持つ”信念”がどれほど強く持つかによって決まる。………”力”を得たいならお前はお前が持つ”信念”をより強く持ち、戦い続ければいつかは”真の力”を得るだろう……………行くぞ。」
そしてリウイは真剣な表情をアガットに向けて言った後、外套を翻してイリーナ達と共にその場を去った。
「…………”信念”………………」
アガットはリウイが言ったある言葉を呟き、去り行くリウイ達の背中が見えなくなるまで黙って見続けていた。
「フフ、まさか”大陸最強”と名高いリウイ陛下より助言を頂くとはな……よかったではないか。」
「…………へっ。”剣皇”の言うとおり、俺は俺の”信念”を強く持って戦う………そうすりゃ、いつかはメンフィルの姫君やあの銀髪野郎に追いつけるだろうしな………」
「フフ、アガットさんったら。」
口元に笑みを浮かべたモルガンの言葉に頷いたアガットも笑みを浮かべて言い、ティータはその様子を見て微笑んだその時
「フフ……。和やかな所を悪いが少し邪魔させてもらうぞ。」
後ろから声がし、そして振り向くと
「!!!」
「
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