6章〜絆の在り処〜 外伝〜闇空の別れ〜
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トだ。」
「へへ……これで舞台は整ったか。ゾクゾクしてくるねぇ。」
「おーし、おっ始めるか!小僧!心の準備はできてるだろうな!?」
「問題ない。僕が位置に付いたらすぐにでも始めてくれ。」
「あ…………」
ドルンの言葉に頷いたヨシュアはブリッジから出て行こうとし、それを見たジョゼットは声をあげた。出口付近まで歩いたヨシュアは何を思ったのか立ち止まった。
「ドルンさん、キールさん、それからジョゼット……。今までありがとう。契約上の関係だったとはいえ、本当に感謝している。」
「え……」
「へっ……」
「はぁ!?」
ヨシュアの口から唐突に出た感謝の言葉にジョゼット達は驚いた。そしてヨシュアは振り返ってジョゼット達を見た。
「本当なら作戦が終わった後に言うべきかもしれないけど……機会がないかもしれないから今のうちに言っておくよ。それじゃあ、元気で。」
そしてヨシュアはブリッジを出て行った。
「あいつ……」
「ったく……。最後の最後でそう来たかよ。」
「……っ………!」
ヨシュアが出て行った後、キールとドルンは複雑そうな表情をして溜息を吐き、ジョゼットはヨシュアを追って行った。
「え……」
ヨシュアが外に出た時、ジョゼットに後ろから抱き締められた。
「最後の最後までホント可愛くないやつ!しおらしい顔で、な〜にが『今までありがとう』だよっ!そんなの聞いたってボクは嬉しくともなんともない!そんな言葉、ボクは欲しくない!」
「……ジョゼット……」
ジョゼットの言葉を聞いたヨシュアは辛そうな表情をした。
「……約束、してよ。あんまり無茶はしないって……。必ず生きて戻ってくるって……」
「………………………………。相手が相手だけに安請け合いはできないよ。」
「……ッ………」
「でも、これだけは約束する。たとえ、僕の目的が果たせなかったとしても……生きて帰って、いつの日か君たちに改めて礼を言おう。」
「あ……」
「……それでいいかな?」
「うん……。忘れるなよ!絶対に約束だからね!」
そしてヨシュアは行動を開始した!
〜赤の飛行艇内〜
「―――高度1559アージュ。北北東よりリベール領内に潜入。このままヴァレリア湖上空まで針路を固定しろ。」
「了解。」
一方その頃、謎の飛行艇内で紅蓮の鎧を着こんだ猟兵達が飛行艇を操作していた。
「リベールの警備艇には気付かれなかったようだな。『ステルス機能』か……。便利な装置を積んでいるものだ。」
「まあ、そんな機能でもないと大騒ぎになるだろうからな。この船はともかく、あの化物が侵入した日には。」
「ハハ
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