6章〜絆の在り処〜 外伝〜闇空の別れ〜
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「ああ、心配しなくても僕たちの契約はこれで終わりだ。この作戦に協力してくれたら貸しは帳消しという約束だからね。いつでも出発してくれて構わない。」
「……もういい。」
「え。」
「バカ!誰が貸し借りの話をしてるのさ!もういい!あんたなんか知るもんか!勝手に危険に飛び込んで勝手にくたばっちゃえばいいんだ!」
そしてジョゼットは怒りながらヨシュアに背を向けて、飛行艇の中に入って行った。
「……ごめん、ジョゼット」
「まったく……鈍いフリも楽じゃないねぇ。」
「……キールさん。」
去って行ったジョゼットを見てヨシュアが呟いたその時、見張り台からキールが顔を出した。
「あいつもいい加減、ガキっぽさが抜けないんだが……。それでも今のはやっぱりお前の言い方が悪いと思うぜ。」
「……そうだね。謝るつもりはないけどすまないとは思っている。」
キールに指摘されたヨシュアは頷いて答えた。
「やれやれ……。それがお前なりの気遣いだとは分かっちゃいるんだけどな。まあ、さっきの話は真剣に考えておいてくれや。全てのケリを付けた後、あの遊撃士の嬢ちゃんの元に帰るつもりがないんだったらな。」
「はは……それは無いよ。所詮、僕と彼女は生きている世界が違いすぎる。もう交わることは無いはずだ。」
キールの言葉を聞いたヨシュアは苦笑しながら言った。
「ふーん……ま、いいけどな。だったら尚更悪い話じゃないだろう?」
「そうだね……。前向きに考えておくよ。」
キールにヨシュアが答えたその時、サイレンが鳴った!
「おいでなすったか!兄貴、来たのか!?」
「おお!小僧の読み通りだ!北東の方からぐんぐん近付いているぜ!」
「聞いての通りだ。すぐにブリッジに来な。」
「分かった。」
そしてヨシュアは山猫号の中に入った。
「おう、来やがったか。」
「………………………………」
「状況は?」
ふくれている様子のジョゼットを気にせず、ヨシュアはドルンに尋ねた。
「ヘッ、おめぇの読み通りだ。来な。こっちのディスプレイだ。」
ドルンの言葉に頷いたヨシュアはドルンの傍にある小さなディスプレイに近づいて、映っているものを見た。
「高度1560アージュ、時速2100セルジュの速度で北北東からリベール領に潜入……。高度・速度共に普通の船じゃないのは確実だぜ。おめぇが付けた特殊レーダーがちゃんと効いているみてえだな?」
「いや、まだ分からない。帝国あたりの偵察艇かもしれないからね。キールさん、目視は?」
「……捉えた!映像をそっちに回すぞ!」
キールが操作すると、赤い飛行艇が映っていた。
「……間違いない。今回のターゲッ
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