第71話
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んだけど。」
「フン、体力だけは有り余っているようだな。任せろと言っておったが、作戦の顛末は聞いているのか?」
「ああ、ルグラン爺さんから大まかなことは聞いてきた。竜は霧降り峡谷の北西部に消えたそうだな?」
モルガンに尋ねられて頷いたアガットは確認した。
「うん、そうだけど……」
「霧降り峡谷について詳しいヤツを知っている。そいつに頼めば、竜の隠れた峡谷の北西部に渡れるだろう。」
「ほう……」
「そ、それって誰なの?」
アガットの話を聞いたモルガンは驚き、エステルは尋ねた。
「峡谷の東側に住んでいるウェムラーってオッサンだ。昔、道もない北西部に渡ったことがあるらしい。」
「フッ、さすが遊撃士。日頃の地道な情報収集が実を結んだということだね。」
「………………………………。しかし、実際に竜を見つけたらどうするつもりだ?………廃鉱の時に現れた獣達と共に退治するのか?それでも退治できるかわからない相手だぞ。」
アガットの話を聞いたオリビエは感心し、モルガンは考え込んだ後、尋ねた。
「竜の額には”ゴスペル”が仕込まれていたそうだな?まずはそいつを何とかするのが先決だろう。」
「ふむ……」
「考えてみれば、あれのせいで竜が暴れたかもしれないのよね。今までにも”ゴスペル”は色々な異常現象を起こしているし。」
「”ゴスペル”を無力化できれば竜の暴走を止められるという事か。ふむ。理屈としては合っている……」
アガットの説明を聞いたモルガンやシェラザード。ジンは納得した。
「”ゴスペル”の無力化というと、ケビン殿が使った方法を思い出すな。あの時はアーティファクトを偽物ではるが”ゴスペル”に叩き付けることでショートさせていたが……」
一方ユリアは”ゴスペル”を無力化する方法を考え込んだ。
「そんな悠長なマネはしないさ。フレームごと”ゴスペル”を破壊するだけだ。」
「なに……!?」
「ちょ、ちょっと待って!”ゴスペル”を壊すってそんなこと簡単にできるの?たしか物凄く硬いフレームで包まれてるんじゃなかったっけ?」
「それについてもなんとか目処が付いた。……コイツだ。」
驚いているエステル達にアガットは何かの装置が取り付けられた重剣を見せた。
「それって……」
「根元に何かのユニットがはめ込まれているみたいね。」
「今朝、ラッセルの爺さんが定期便で送ってきた新発明……。”ゴスペル”のフレームを破壊するためのユニットだ。」
「ええっ!?」
アガットの話を聞いたエステル達は驚いた。
「ふむ……。一体どういう仕組みなんだい?」
そしてオリビエが気になり尋ね、ティータが詳細な説明を始めた。
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