第70話
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乗っていなかった可能性は高いかもしれない。」
「ふふ、無理もない。おそらく我々の作戦を知って恐れをなして逃げたのだろう。」
「うーん、そんな殊勝な男とは思えないんですけど……」
モルガンの言葉を聞いたエステルは首を傾げていた。
「そうね……。油断はしない方がいいわ。ところで竜はこの後どこに運ばれるのかしら?」
「とりあえず、この状態のままレイストン要塞まで曳航させる。後の事は、陛下やカシウスと相談して決めるつもりだ。」
「なるほど。」
「あれ〜……?」
エステル達がモルガンから説明を聞いている中、写真をとっていたドロシーは何かに気づいて声をあげた。
「なんだ、ドロシー?」
「また何か見つけたの?」
「うーん……気のせいかもしれないけど〜。この子の額の部分、変な風に盛り上がってない〜?」
「へ……」
ドロシーの言葉を聞いたエステル達は竜の額を見た。
「ホントだ……。丸く盛り上がっているわね。切れ目があるみたいだから、ひょっとして目だったりして―――」
エステルが苦笑して言ったその時、竜の額の切れ目から『ゴスペル』が現れた!
「!!!」
「まさか……!」
「そいつが本命か!」
エステル達が『ゴスペル』に気付いた時は既に遅く、『ゴスペル』から導力停止現象を引き起こす黒い光が放たれた!
「くっ……」
「ぬうっ……!?」
ゴスペルの黒い光にエステルとモルガンが警戒したその時、竜は目覚め、大空へと飛び去って行った。
「ああっ!?」
「おのれ……逃がすものか!『アルセイユ』、緊急発進だ!」
「了解!」
〜リベール上空〜
そしてアルセイユが急発進し、竜に追いついた後、誘導弾を撃ったが全て竜は回避した。
「ダメです!誘導弾、ロックしません!熱源は探知しているのに!」
「何らかの妨害波を発しているということか……。ならば主砲に切り換えろ!」
部下の報告を聞き、ユリアが次の指示をしようとしたその時
「竜の速度、さらに上昇中……!時速2300セルジュ―――2400、2500、2600……」
別の部下が竜の速度が上昇をしている事を報告した。
「クッ、何という化物だ。警備艇の最高速度を軽く上回るとは……」
その報告を聞いたモルガンは信じられない表情をした。
「ですが、新型エンジンを搭載した『アルセイユ』なら追撃可能です!―――全クルーに告げる!これより『アルセイユ』は最大戦速(3200CE/h)まで加速を行う!各員、Gに備えよ!」
「え、え、どういうこと!?」
ユリアの言葉を聞いたエステルは慌てた。
「
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