第70話
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見事だわ。」
「ふーむ、さしもの竜も手も足も出なかったか……」
「やれやれ……。スペクタクルだったねぇ。」
エステルは喜び、シェラザードやジン、オリビエは感心していた。
「―――ヴァレリア湖上に竜が撃墜したのを確認!このまま予定通りワイヤーで拘束しますか?」
「うむ……。安全が確認され次第、『アルセイユ』も降下せよ。着水して調査を行うぞ」
「アイサー!」
そしてしばらくすると、アルセイユはヴァレリア湖に着水した。
〜ヴァレリア湖上〜
「『アルセイユ』着水完了。竜の反応、未だありません。」
「よし……。この目で確かめるとするか。大尉、付いてくるがいい。」
「は!」
「あ、ちょっと……」
モルガンとユリアがブリッジから出ていくのを見たエステルが引き留めた。そしてユリアはエステル達に微笑んで言った。
「ふふ、君たちも来るといい。伝説の古代竜だ。滅多に見れる機会はないだろう。」
「う、うん。」
ユリアの言葉に頷いたエステル達も竜がよく見える艦首に向かった。
〜アルセイユ・艦首〜
エステル達が艦首に向かうと既にドロシーが竜の写真を撮影していた。
「ふわ〜、おっきいですねぇ。でもこの子、ハンサムなのに眠ってたらもったいないかも〜。早く目を覚まさないかな〜」
「だ〜から、目を覚ましたらヤバイんだっての。しかし……何ともたまげた生物だぜ。」
ドロシーの言葉に呆れたナイアルは竜を見て、エステル達も竜を見た。
「うわ〜っ……」
「これは……凄いわね。」
「あ、エステルちゃん!」
「へへ、お前らも来たのか。」
エステル達に気づいたドロシーとナイアルはエステル達を見た。
「殿下……あぶのうございますぞ。どうか船内にお戻りください。」
「ふふ、大丈夫です。それにしても、間近で見ると本当に大きな生物ですね……」
「これって、本当に眠ってるの?」
「心音は確認されたから死んではいないはずさ。まあ、普通の魔獣なら千匹は眠らせられる量の麻酔が撃ち込まれているからね。簡単には目を覚まさないだろう。」
エステルの疑問にユリアは答えた。
「そっか……。あれ、そういえば……あのレーヴェって男はどうしちゃったのかしら?」
「ふむ、どこかに身を潜めている気配はなさそうだが……」
「『実験』の要となる『ゴスペル』はあのレーヴェ君が持っていたはずだね。それがここにないということは……『実験』を放棄したということかな?」
しかしエステル達はレーヴェがいない事に気が付き、首を傾げていた。
「竜を追っていた哨戒艇によると人の姿は確認できなかったそうだ。最初から
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