第69話
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は驚いた。
「ふふ、きっと驚かれますよ。まるで嵐に遭ったようですから。」
「そ、そうなんだ……。じゃあ、さながら今は嵐の前の静けさってトコね。」
「ええ、仰るとおり……つかの間の平穏かもしれません。艦内をご覧になるなら、今の内だと思いますよ?」
「あっと、言えてるわね。じゃ、あたしは散歩を続けるとするわ。」
「はい、では後ほど。」
そしてエステルは他にも散歩をして仲間達やユリアやナイアル達と会話をした後、会議室を覗き、会議室の中で一人モニターを見続けているモルガンに気づいて話しかけた。
〜会議室〜
「………なんだ、おぬしか。」
「どうしたのモルガン将軍。こんなとこに1人だなんて。」
「うむ。改めて作戦計画を見直していたところだ。完璧に見える計画でも時を置いて見返せばアラが見つかるものでな」
「それで………何か欠点は見つかった?」
モルガンの話を聞いたエステルは真剣な表情で尋ねた。
「いや、今のところはない………よほど不測の事態がない限り、本作戦は成功を収めるはずだ。残念ながら、さすがに今回はおぬしらの出番もないだろう。」
エステルに尋ねられたモルガンは重々しく答えた後、不敵な笑みを浮かべた。
「ま、だと良いんだけど………でも、いざとなったらあたし達も手を貸すわよ。乗艦を許可してくれたんだもん。少しは期待されてるってことよね?」
「無論、そのつもりだが……おぬしらが自由に動けるのは我々の作戦が終了した後の話。作戦行動中はあくまでこちらの指示に従ってもらうぞ。」
エステルの言葉に頷いたモルガンは忠告をした。
「大丈夫、わかってますって。まずは大人しく、お手並みを拝見させてもらうわ。」
「フン………小娘が言いおるわい。………そういえばおぬしに一つ尋ねたい事があった。」
「ん?何?」
モルガンの言葉にエステルは首を傾げた。
「クローディア姫の伝令で現在ボースの復興をしているメンフィル兵達はプリネ姫とティア殿の他に、メンフィル皇家と縁が深いメンフィル貴族の”ファラ・サウリン”卿と”ルーハンス”卿のご好意によって、派遣されたと聞くが………おぬしはその方達の事を知っているか?後でプリネ姫達にも挨拶をし、礼を言うが……できれば、その方達にも一度お会いして女王陛下の代わりに今回の派遣に関する礼を言っておきたいのだ。」
「え”。」
「む?その様子だと知っているのか?」
「う”………え、ええ。勿論知っているわよ。ほら、あたし達この間までロレントにいたじゃない。その時、プリネ達に会う為に大使館にも顔を出したんだけど、その時にあ、会ったのよ………」
モルガンに尋ねられたエステルは唸った後、冷や汗をかきながら咄嗟
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