第68話
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翌日、王国軍兵士、エステルとミントの護衛部隊であるメンフィル兵、そしてイーリュン教の信者の協力によってボース市の復興が始まった。
〜遊撃士協会・ボース支部〜
「そっか、もうマーケットの修復作業が始まってるんだ。」
「昨日の今日だというのにずいぶん手回しがいいのね。」
ボース市が復興され始めている事にエステルやシェラザードは明るい表情をしていた。
「うむ、メイベル市長がずいぶんと頑張っているようじゃ。ラヴェンヌ村への援助物資もすでに搬送され、イーリュンの信者達やメンフィル兵達も復興に向かったそうじゃ。みな、不安を感じながらも精一杯頑張っておるようじゃな。」
「王都と連絡を取ったのですが昨夜、お祖母さまが声明を発表されたそうです。竜の脅威に対する速やかな対策と、被害地への援助を約束され、そして同盟国――メンフィル帝国から惜しみない援助の申し出があり、それを受けた事を宣言されました。」
ルグランの説明に補足するようにクローゼも説明した。
「そっか、さすが女王様!」
「フフ、さすがお父様ですね。事件が起こった昨日の内に既にアリシア女王と連絡を取っていたなんて……」
クローゼの話を聞いたエステルやプリネは明るい表情で頷いた。
「フッ、エレボニアのお偉方にも見習ってほしいところだね。何しろ、民を安堵させるよりもパーティの方が大事と来ている。」
「ま、それを言うなら共和国も同じようなものだ。互いの縄張りを意識しすぎて役人の腰がどうも重いからな。」
オリビエの言葉にジンは呆れた表情で頷いた。
「ふふ、それが小国ならではのフットワークかもしれません。メンフィルに関してはエステルさんやプリネさん達がいらっしゃったお蔭ですし………いずれにせよ……これで竜対策への準備は万全に整うと思います。」
2人の話を聞いたクローゼは苦笑した後、言った。
「まずは王国軍のお手並みを拝見ってわけね。えっと、あたしたちは国際空港にいけばいいのよね?」
「うむ、第1発着場に午前10時にとのことじゃ。今が9時くらいじゃから買物をする余裕はあるじゃろう。」
エステルの疑問にルグランは頷いて答えた。
「そっか……」
「でも、ボースマーケットはさすがに営業していないのよね?」
「マーケットの商人は現在、ホテルに避難しておる。商いもしておるそうじゃから買物はそこで済ませるがいい。」
「ふふ、なるほどね。」
「空港に向かう前に、訪ねてもいいかもしれんな。」
そしてエステル達がギルドを出ようとした時
「あの………エステルさん。私とツーヤは今朝ロレントを出発した護衛部隊の指揮がありますので、私とツーヤはボースに残っています。」
「マスターの言う
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