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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第68話
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―――まもなく第1発着場に王国軍所属艦艇が着陸いたします。関係者以外の立ち入りはどうかご遠慮ください



飛行場にアナウンスが入った。

「おっと、来たわね。あ、あれ?なんか聞いたことのないエンジン音のような気が……」

「これは……」

近くに降りてくる飛行艇のエンジン音らしき音を聞いたエステルは首を傾げ、クローゼは驚いていた。

「あ!」

そしてエステルたちが上を向くと、王室所属の巡洋艦、『白き翼』―――『アルセイユ』が降りてきた。



「あ、あはは……。あたしたちを乗せる船って『アルセイユ』のことだったんだ。」

「昨日、ユリアさんに連絡した時はそんな話は出ませんでしたけど……」

降りて来た『アルセイユ』を見たエステルは苦笑し、クローゼは驚いた表情で話した。

「よぉ、エステル。」

「みんな、久しぶりだね〜!」

その時、『アルセイユ』からナイアルとドロシーが出てきた。

「へ……」

「あなた達は……」

一方ナイアル達を見たエステルとクローゼは驚いた。

「へへ、妙なところで再会するじゃねーか。」

「よろしくね〜、エステルちゃんたち!」

「ど、ど、ど……どうしてナイアルたちがアルセイユに乗っているのよ!?」

「……それは私の方から説明させてもらうよ。」

ナイアル達がアルセイユに乗っている事に驚いて声を出したエステルの疑問に答えるかのようにユリアがアルセイユから出てきた。

「あ、ユリアさん!」

「ユリアさん……どうして。昨日は、アルセイユが来るなんて教えてくれませんでしたよね?」

「ふふ、殿下を驚かせたくて秘密にしておりました。どうも申しわけありません。」

「もう……ユリアさんったら。では『アルセイユ』を使うのはお祖母さまの計らいなのですね?」

ユリアの話を聞いたクローゼは苦笑した後、尋ねた。



「ええ、ご推察の通りです。」

「えっと……どうして女王様が?」

クローゼの疑問に頷いたユリアにエステルは尋ねた。

「名高き新鋭艦を投入すれば竜の出現に怯える人々の不安を減じられるのではないか……。そのようなご配慮というわけだ。」

「あ、なるほど。」

「フッ、さすがはアリシア陛下だ。そちらの記者諸君がいるのも同じような理由なのかな?」

ユリアの話を聞いたエステルは納得し、オリビエは感心した後、ナイアル達に尋ねた。

「ま、そういうことだ。今度の竜の出現はインパクトが大きすぎるからな。ウチの報道を通じて国民の動揺を防ぎたいらしい。」

「ナイアル殿、くれぐれも……」

「わーってますって。機密は記事にはしませんよ。ただ、公正さを保つためにもある程
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