第30話 憤怒
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必死の形相で呼吸路確保しようとサソリの腕を握る。
だが、サソリは男の腕力をモノともしないように、少しだけ締める力を弱めた。
「お前一人か?」
「ケホ......ケホ、はあはあ」
金髪の男は、自分の呼吸をするのに精一杯でサソリの質問には答えない。
ボキッ!!
サソリは、金髪の男の人指し指を掴むと容赦なく折った。
「がああああああああああああああああ!!」
「答えろ」
サソリの冷徹な行為と言葉により、金髪の男の戦意は完全にヘシ折られて、男は震えだした。
「あ......ああ、あと三人......」
「聞こえん」
サソリは、折った指の隣を掴みだした。
「いいいい!分かった、分かったから!あと三人いる。その内の一人がリーダーだ」
「間違いないな」
「そ、そうだ!嘘は言ってねえ!」
サソリは、固定していた腕を金髪の男から外した。
仲間がいるなら、来る前に湾内を自由にしなければ......
その場に自由落下する男に目もくれず、サソリは縛られている湾内に近づいた。
手足の自由を奪っている結束バンドにチャクラで作ったメスで切り離した。
猿轡を解くと、自由になった湾内が駆け寄ってサソリの縋り付くように胸元に抱きついた。
「怖かったです......サソリさん本当に......うぐ」
「......悪かった」
だが、抱き付いてきた湾内に対してなんのアクションもとらなかった。
オレのミスが引き金だ
突き放しておいて、こんな風になってしまった
オレと居ると不幸になる
サソリは、自分で立てた命題の正しさを証明したように立ち尽くす。
「はあはあ!あいつかなりやべぇ」
金髪の男が折れた指を庇いながら倉庫から、サソリから逃げ出そうとするが、サソリはチャクラ糸を飛ばして拘束する。
抱き付いている湾内を引き離し、自分の背後へと移動させた。
「逃がすか」
サソリが指を動かしながら、金髪の男を自分の手元に引きずり入れる。
「まだまだ、キサマには訊きたいことがある」
「ひいひい、ひぃぃぃ」
男の顔は恐怖で歪んだ。
近くまで来るとサソリは、男の前に座る。
「そのリーダーとやら、何か能力を使うか?」
「いや......俺ここに入ったばかりで詳しくは」
「本当か?」
サソリが男の顔を覗き込んだ。
「ほ、本当だ!信じてくれ」
「まだ折り足らないみたいだな」
後ろ手に縛られた金髪の男の指を握り出す。
「まっ!?待ってくれ!能力は見たことはないが、主にナイフを使った技が得意だって言っていた!これ以上は知らない!だから、やめてくれぇぇ!」
コイツ自分の番になった途端に
「ちっ!」
サソリは、イライラから舌打ちを舌打ちをした。
湾内は、キサマなんかよりずっと......
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