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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第30話 憤怒
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らの動作は、不良の男達には更に虐めたいという衝動に駆られる。
湾内のスカートから伸びている、真っ白な太ももを味わうように撫でた。

「!?」
太ももを這い回るおぞましい感触に湾内は、首をブンブンに横に振って、身体を捻じるが抑えられており、ただ太ももに触る手を自主的にズラす手助けをしているようにしかならなかった。

「うは、すげえスベスベで触り心地が良いぜ!」

嫌!いやあああ!
触らないでください
お願い、離して

暫く三人で堪能すると
「ダメだこれ以上やったら我慢できねぇ!」
「そうだな。俺らでリーダーに伝えてくるから、お前はこの娘を見張っていろよ」
「はい!」
不良の三人の内の二人が物置の外へと出て行った。
やっと少しだけ解放された湾内は、ブルブル身体を震えながら、涙を流している。
一人だけ、見張り役になった金髪の男は、頭を掻きながら座っている。

「ちっ!リーダーが来たら俺が出来なくなっちまうじゃねーか」
吸っていたタバコを地面に踏みつけて消すと、辛うじて座っている湾内の身体を押し倒した。

「こんな上玉を最初にヤレんなんて最高だな」
金髪の男は、ズボンのチャックに手を掛けて少しずつ開けていく。
湾内が逃げないように片手で肩を抑えている。
「ん、んんーー!!?」

反射的に湾内は、目を瞑った。
このまま開けていたら、自分の精神が持たないような、一瞬の防御反応なのかもしれない。

いや、いや
こんなの嫌!
助けてください
誰か、誰か
サソリさん!

金髪の男が湾内の上着の隙間へと手を入れようとした時、天井から黒い影が飛び降りてきて、金髪の男を殴り飛ばした。
「ぐはっ!」
壁際まて吹っ飛ばされて、尻餅を突く。
「な、何が?!良いところだったのに」
しかし、黒い影は一気に距離を詰めると右足で回し蹴りをして、横に金髪を蹴り飛ばした。

「??!」
抑えられていた腕がなくなり、湾内は閉じていた眼を開けた。
赤い髪に黒いブカブカの服を着た、想い人の「サソリ」が埃が立ち込める倉庫内に立っている。
「ん!?」
サソリさん!?
信じられないようなものでも見るように湾内は、目を見開いた。
そして、安心したようにサソリの後ろ姿を見続けている。

サソリは、一瞬だけ振り返り湾内の無事を確認する。
泣いている湾内の表情と埃で汚れた身体に、乱された制服を見てサソリは、更に殺意を高めた。

鼻から血を出している、金髪の男の首を掴むと軽々持ち上げて、壁に叩きつけた。
「何すんだよ!?せっかく」
「せっかくだと......」
サソリは、目を細めて掴んでいる腕に力を込めた。
必然的に金髪の男の首を容赦なく締めていくことになる。
「はが......がっ!」
苦しそうに、
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