第30話 憤怒
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結構変わっているからね。アイツ」
「サソリさんはどちらの学校に所属してますの?」
「んー、それが分からないのよね。何処から来たのか訊いても知らない場所だし」
「そうでしたの」
なんか「里」って言ってたかしらね
「でも知らなかったわ。サソリの両親がもう死んでいるなんて」
「わたくしも、何か聴いてはいけない
ことを聞いた気がしますわ」
御坂は、ソフトクリームを舐めながらある事を疑問に感じた。
じゃあ、あの身体中の傷痕って何なの?
虐待で受けた傷じゃないのかしら
戦った傷なら、あんなに酷い事にはならないわよね
「それで泡浮さん、今日は湾内さんと買い物?」
「はい、ちょうど水着を新調したいと思いまして、買い物に行きました」
「ごめんね、それなのに」
「お気になさらず、わたくしもお礼が言いたいくらいですし、サソリさんに出会ってから湾内さんは本当に嬉しそうでした。肌身離さずに携帯電話を持って、サソリさんから返信があると喜んでいますし、不思議な方ですわね」
「ははは、まだまだサソリの操作は覚束ないけどね」
ん?
水着?
まあ、良いか
まだ、二人で買いに行くほどの仲じゃないしね
もう少しだけ、時間を稼ぎますかね
「それでかわいい水着あったら、あたしに教えてくれる?」
「わたくしが、言っても良いのですの?」
「もちろんよ。じゃあ、アドレス交換でも」
「はい」
御坂と泡浮が互いに携帯電話を取り出して、データのやり取りをした。
一方で湾内が大変な事になっているとは知らずに......
******
湾内の前から姿を消したサソリは、腕を組みながら考えていた。
建物の屋根に飛び移りながら忍で慣らした身体能力を駆使して、病院へ戻る。
ここに来てから色々な事があった。
レベルアッパー事件
出会った奴らに助けて、助けられて
ここに居る
御坂、白井、佐天、初春、湾内、泡浮
このまま、こいつらと一緒に居るのは悪くないと考えてしまっていた。
だが、それはオレの自分勝手かもしれない。
オレと居る事で危険な目に遭うかもしれない。
砂隠れの里を抜け出し、里の内部を知る者として、殺人を犯した犯罪者として今でも命を狙われ続けている身だ。
何時、追っ手が来て襲われるか分からない。
ここに来ないという保証なんてない。
そんな奴の側にあいつらを置く訳にはいかないな。
この場に留まる意味はない。
また独りで各地を放浪する身となろう。昔のように
サソリは、チャクラを溜めてスピードを上げようとした瞬間
助けて
助けて......ください
サソリさん
「!?」
サソリの耳に声にならないくぐもった声が響いた。
サソリは急停止をすると、辺りを見
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