第2章:異分子の排除
第25話「事件後」
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そして、エーベルヴァインと更識以外は言い渡した罰をこなすように。それならば今から見舞いに行ってもいい。」
桜の言葉に続けるように千冬はそう言い、桜の肩を掴む。
「そして篠咲兄...いや、桜。詳しく話を聞かせてもらおうか?」
「え、あ、あの織斑...先生?...肩、痛いんすけど...。」
「当たり前だ。痛くする程でなければ逃げるだろう?」
「良くお分かりでイタタタタタ!?」
ちなみに、今の桜の恰好は鈴を看ていた時...つまり束の恰好に変えたままである。
その事もあって千冬はいつもの二倍の強さで桜を逃がすまいとしていた。
「と言う訳だ。私は今からこいつと話があるからお前たちは見舞いに行ってきてもいいぞ。...むしろ行って来い。」
「は、はい!」
「さ、桜さん、大丈夫でしょうか...?」
「うわぁ...冬姉怒らせちゃったか...。」
有無を言わせない迫力で言う千冬に、秋十達はそそくさと鈴の下へと向かった。
「えー、あー....千冬?」
「...なんだ?」
残された桜は恐る恐る千冬に振り返る。それに千冬はイイ笑顔で応える。
「一体何が聞きたいので?」
「なに、今回の事件の主犯格に目的を問いただそうと思ってな。」
「既に主犯格扱い!?」
あまりに極端な回答にさしもの桜も驚愕する。
「...というのは冗談で、独断行動の主導と一部の隔壁破壊による罰の言い渡しと、個人的に聞いておきたい事があるのだ。」
「...ちなみに罰とは?」
「反省文30枚だ。」
Oh...と嘆く桜。
「ついでに言えば本来なら20枚で済んでいるが私の個人的判断によって増やしている。」
「ちょ、横暴!?それでも教師か!?」
「ああ。お前が相手だからな。」
“当然だろう?”と言わんばかりにキッパリ言う千冬。
「...はぁ...で、聞きたい事は?」
そんな千冬に桜は諦めて話を伺う。
「....今回の件、お前はどう思う?」
「どう...ってのは目的とかか?」
桜の言葉に頷く千冬。
「テロにしては同じ場所に三機を追加するのは不自然。ましてや無人機だ。今、真耶にコアを解析してもらっているが...。」
「その前に俺に一言聞いておきたい...と。」
「ああ。」
どう答えようか。と、悩む桜。
...実の所、目的は完全に把握している。ただ、それを千冬にばらす訳にはいかないのだ。
「...俺の意見としては、様子見...もしくは試したのかもな。」
「ほう...。」
「どの人物に対してまでかは分からんが、敢えて一機だけ突っ込ませて、後から三機増やした。そ
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