空の王者、海の黒き城と会う。
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うと翼を動かそうとした時、船の船首部分の大砲が火を噴きクジラを捉えた。
「「「「『た、大砲ぉおおおお!!!??』」」」」
「よぉ〜し止まったか?」
何時の間にか船首部の大砲部に入ったルフィがそのまま大砲をぶっ放したのだ。しかもその衝撃とクジラにぶつかった砲弾の爆風で船の勢いが著しく低下した。結果としてメリー号の羊頭の船首が大破したが無事船は止まった。
「お、おれの特等席ぃいい!!!?」
「「「「『………』」」」」
ルフィ以外の全員が大砲で撃たれた事で怒るのではないかというクジラにビクつきながら完全に停止していたがなにもアクションを起こさないクジラ、そしてゾロが大声を張り上げてレウスに船を引っ張るように指示する。
「なんだいったいどうなってんだ!?砲撃に気付いてないのか!?」
『身体がでか過ぎて痛くないのか!?それともトロいだけか!?』
「知るかんな事!!レウス大急ぎで離れろぉ!!」
『言わずもがなぁあああ!!!!??』
船を移動させるレウス。必死に船を引っ張る中再びクジラが大声を上げ思わず動きを止めてしまう。全員が大声で耳を押さえている中、ルフィは明確な怒りを表しながらクジラを睨み付けていた。
「ル、ルフィ……?」
「お前……!!!俺の特等席に、何してくれてんだァ!!!!」
怒りのままに腕を伸ばしてクジラの巨大な目玉を殴りつけた。ルフィ、なんとも怖いもの知らずというかバカというべきなのか……。
「「「「『ドあほぉおおおおおお!!!!!』」」」」
流石に如何に巨大な身体とはいえ目玉を殴られれば気が付くのかギョロリとこちらを見た。それでも臆さず掛かってこいとルフィは言うのでゾロとウソップが蹴りつけた。そしてクジラは大きな口を開き凄まじい勢いで空気と海水を飲み始めた。
「うおおおおおお!!!??」
「やっべえええ飲まれるぞぉおお!!?」
「どうすりゃいいんだこれ!?」
「レウスゥウウウ!!!??」
『ぬおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!』
もう形振り構ってられなくなった状況になりレウスは全力で羽ばたきなんとか脱出を図ろうとするが空気も共に吸われている為か思うように羽ばたけず脱出不可能という状況になってしまう、更にルフィは振り落とされてしまった。
『の、飲まれるぅぅうううう!!!!??』
―――――――――。
「なあ……これどう思う?」
「い、いやどう思うって……てっきりクジラに飲み込まれたと思ったんだけど……」
「こ、こりゃ夢か……?」
完全にクジラに飲み込まれ、もうだめかと思い全員が諦めていた時。視界に広がっていたのは青空だった。あまりに意味不明な状況に全員が呆然としレウスも元の人間体に戻ってしまい海?に落ちかけながら船へと降りた。
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