暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1323話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
イロットの精神的な消耗も関係してくるが、シャドウミラーの機体はいつまででも戦い続ける事が出来るわけだ。それこそパイロットが平気であれば24時間だって。
 だが、実弾兵器には残弾数という問題が常に関わってくる。
 ミサイルやらマシンガンやらライフルやらといった武器で残弾がなくなってしまえば、それは単なるデッドウェイトでしかない。
 ライフル辺りなら棍棒代わりにでも使えるか?
 けど、まさかライフルを棍棒代わりに使えなんて言える訳がない。……というか、言ったらレモンやコーネリア辺りにどんなお仕置きをされるのやら。
 つまり、実弾兵器を使うと戦闘可能時間が短くなる訳で……エネルギーを消費する兵器がメインになっていったのは自然な事だと言ってもいいだろう。
 それに完全に実弾兵器をなくしたって訳じゃない。
 俺の視線の先で、シャドウが手に持っているミサイルポッドからミサイルを発射すると、そのままミサイルポッドを捨てる。
 同時に放たれたミサイルは真っ直ぐにカトンボへと飛んでいき、次の瞬間には巨大な爆発を巻き起こす。
 ディストーションフィールドによって直撃を防いだカトンボだったが、ナデシコのディストーションフィールドでも、ミサイルの衝撃は艦内部まで伝わってくる。
 ビームや重力波砲以外には効果の弱いディストーションフィールドだけに、S-11ミサイルの爆発にカトンボが耐えられる筈がない。
 カトンボのディストーションフィールド諸共に爆発へと巻き込まれ……やがてカトンボは艦体そのものから幾つもの爆発を巻き起こしながら空中で四散する。
 マブラヴ世界で得たS-11を基にして技術班が作り上げたS-11ミサイル。
 当然撃ち尽くせばそれで終わりなのだが、シャドウが使っているように使い捨てのミサイルポッドとして装備させるのであれば十分にありな兵器だろう。
 あ、投げ捨てたミサイルポッドがバッタ数機を潰している。……まさか使い捨てのミサイルポッドまでもが質量兵器になるとは思わなかった。
 いや、けど使い捨てって事は当然ミサイルを撃ち終わったら捨てる訳で……そう考えれば、ミサイルポッドの方に何か仕掛けをしておくというのはありか?
 そこまで凝った仕掛けじゃなくても、ぶつけられた時によりダメージが大きくなるようにトゲを付けるとか。……それだと取り回しがしにくくなるか。
 だとすれば、いっそ衝撃を受けたら爆発するように? ……それだとシャドウが手に持っている時に不意に攻撃を受けると、ミサイルポッドが爆発して内部のS-11ミサイルにも誘爆、大変な事になるのが目に見えている。
 ミサイルポッドそのものの重量を上げるか? そうすればぶつかった時の衝撃はより強くなる。……シャドウの運動性が悪くなるという心配はあるが、そこまで重くしなければ良さげな気はするな。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ