機動戦艦ナデシコ
1323話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
水金地火木土天海冥……いや、冥王星はもう惑星って扱いじゃなかったのか? それともナデシコ世界では惑星扱いのままなのか?
ともあれ、火星の外側……木星方面からやってきたので木星蜥蜴と呼ばれている以上、本当に木星に本拠地があるのかどうかは分からない。
それでも俺の中では、木星に木星蜥蜴の本拠地があるのは多分間違いないという思いがあった。
理由の一つとして、火星古代文明とでも呼ぶべきものがある。
この火星に存在しただろう文明の末裔なのか、それとも単純に無人の生産プラント辺りが独立して動いているのかは分からないが、それでも火星に近い場所にあるような気がする。
あくまでも予想だけどな。
ただ、それ程間違っている訳じゃないだろう。
木星蜥蜴の本拠地に行く以上、当然戦力を連れていく必要がある筈だ。
シロガネは当然として、ニヴルヘイム辺りは出す必要があるだろう。
「ま、それもこれも、全ては火星を占拠してからの話だが」
ニーズヘッグの映像モニタに映し出されている戦況は、既にこちら側が決定的なまでに有利になっている。
質に対して量で対抗していた木星蜥蜴が、その量ですらも負けてきそうになっているのだから当然だろう。
次々にゲートから姿を現すシャドウミラーの戦力。……だが、数が逆転したのはそれだけが理由ではない。
シャドウミラーの先発隊として出撃してきた者達が奮戦し、ネルガル研究所に攻めて来た木星蜥蜴を次々と撃破していったのも大きい。
勿論撃破しただけではない。
地上のイルメヤが放つスパイダーネットにより、バッタは既に損傷がないまま数十機近くが捕獲されてゲートへと運ばれ、ホワイトスターへと向けて送られている。
今頃は技術班が嬉々として分解するなりなんなりして調べているだろう。
……レモンがこっちの方に出ている以上、止める人物がな。
エキドナも戦闘に出て来ているし。
となると、マリューに頑張って貰う必要があるな。それと茶々丸とセシル。
純粋な戦力としては、技術班を十分鎮圧出来るだけの能力はある筈だ。
「お、エステバリス隊も頑張ってるな」
ナイフを手にしたテンカワの機体とヤマダの機体が左右から一斉にカトンボへと向かって突っ込んで行く。
そうして上手く角度を合わせてディストーションフィールドを強引に突破しながら装甲にナイフの刃を走らせ、そこにリョーコ達が弾丸を撃ち込んで撃破するといった感じだ。
頑張っているのはエステバリス隊だけではない。ナデシコの方もグラビティブラストやミサイルを使って木星蜥蜴に攻撃を仕掛けている。
こうして見ると、やっぱりナデシコは武装が少ないな。主砲のグラビティブラストは地上で連射出来ないし、それでいてミサイルだって残弾数の問題がある。
副砲として何
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ