暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
フェアリィ・ダンス編
第37話目覚めぬ家族
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しな絵面だったか?

「・・・今日はもう行くな。また来るよ、約束・・・約束するから」

オレは一方的に約束して、今日はこれで病院を出る事にする。約束はーーー守れるかどうか自信ない。だって、あいつの、未来のこの姿をずっと見なければならないと思うと辛くて、辛くて堪らないんだーーー




******




オレは未来の見舞いの後、とある墓地に足を運んだ。ここにはアイツが、オレの大事な奴が眠ってるから。

「よう、また来たぜ。未来は・・・相変わらずだよ。分かんなくてもいいよ。その方が・・・お前らが傷つかないで済むからさ、亜利沙」

河村家之墓ーーーここにはオレの友達、河村亜利沙が眠っている。オレは御線香に火を着けて、手向けの花を飾る。SAOで亜利沙達が死んでから、一年と半年が経つ。最後に会話を交わしたのは、オレが一回茅場に負けて、どっかおかしなでみんな揃ってオレの背中を押してくれたんだっけーーー

「本当に・・・あれは、お前らだったのか?」

口に出してから、自分が嫌になったーーー墓を相手に、何を聞いてるんだ、オレは。

「もしかして・・・神鳴竜くんですか?」

「ん?」

突然後ろからオレの名を呼ぶ声が掛けられた。振り返ってみるとそこにはーーーピシッとしたスーツに身を纏い、メガネをかけた青年がいた。見たところーーー20代後半ってところかな?

「ええ、神鳴竜は・・・オレの名前です」

「やはりそうか!君があの《二人の英雄》の一人、ライリュウくんか!」

「え、えぇ・・・」

この男、なんでオレがライリュウって呼ばれてた事を知ってるんだ?SAOにいたのか?それに、オレの事を《二人の英雄》だとかなんとかーーー

「あの、一応SAOでの名前で呼ぶのは、現実(リアル)ではタブーでして・・・それに貴方は?」

「あぁ、そうでしたね。ご無礼をお許しください。私は須郷伸之、総合電子機器メーカー《レクト》のフルダイブ技術研究部門の主任研究員をしております」

「《レクト》!?」

総合電子機器メーカー「レクト」、それって確か《アミュスフィア》や《ALO》を作ったーーーそんな人がオレになんの用だ?

「あの・・・《二人の英雄》ってなんですか?それに、貴方は亜利沙さんの・・・ご親戚の方か何かで?」

「いえ、私は河村家の方とはなんの接点もありません。私の部下が神鳴くんに会ってみたいと申していまして。《二人の英雄》というのは、神鳴くんともう一人、キリトくんのコンビをそう呼んでいる方が大勢いるんです」

亜利沙の親戚じゃないのか。自分の部下がオレに会いたいからって言ってるけどーーーその部下の人どこだよ。この須郷って人だけじゃねぇか。《二人の英雄》ってのも大袈裟だな。オレは美味しいト
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