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異世界にて、地球兵器で戦えり
第十九話 姫殿下は、脅威を知る
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近ではそこまで出している所は少ない。第三偵察隊と同行した島田の部下達もようやく飯にありつけてホッと一息ついている。実際にイタリカで徹夜して睡眠も食事もまともに取る事が出来なかったからだ。そのため、ようやく安心して飯が食えて、睡眠もとれると分かってホッとしているのだ。

「あれ、そういえば大尉は?」

「明日の本国行きの打ち合わせだろ。宮本とクリストフも同行するように言われているし」

「何で私は選ばれないの?警護するならコマちゃんより私のほうが」

((いや、お前を連れていったら問題あるだろ。色々な意味で))

この両刀、腐女子の翼人を連れていったら皇族のピニャや同行者に対してどんな事をするか分かったもんじゃないと、清水、クリストフは二人は心の中でツッコミを入れるのであった。


ーーー。

「ピニャ殿下。私に何の御用ですかな?」

今まで色々とアルヌスの現状について驚き過ぎて話す機会がなかったが、狭間陸相と坂本中将との話し合いが終わってピニャは、アナと話す機会がようやく訪れて話す事が出来た。

口調は丁寧であるがアナがピニャに話す言葉は少し棘があるが、ピニャはそれを理解しているが、あまり気にせず話を続ける。

「アナ将軍。確かアカツキ帝国軍との戦いで戦死したと聞いたが……」

「運よく生き延びて、アカツキ帝国軍に助けてもらったのだ」

ピニャは、イタリカを襲った盗賊達がどのような目にあった事を理解しているために、そんなアカツキ帝国軍の猛攻を受けて生き延びた事に驚きが隠せなかった。そのような表情をしたピニャに対してアナも淡々とした口調で説明した。

「私がアカツキ帝国軍と戦った時は本当に地獄だった。どんな強固な鎧も盾を身に着けてもアカツキ帝国軍の前では無意味であった。戦車という兵器が火を噴けば、十数人の兵士が肉片となって吹き飛び、機関銃という兵器は閃光が走れば鎧と盾を物ともせずに貫通して兵士達を次々と絶命させていく。上空にいるドラゴンライダーも安全ではなく、彼らもただの的でしかなかったのだ。」

「異才将軍と言われたアナタでも勝てなかったと?」

「戦う土俵が根本的に違いすぎる。アカツキ帝国軍と戦ってわかった事は、我々が経験した戦いなど、彼らからすれば遊びでしかなかったと痛感した事だ。シマダ殿にも聞いたが、アカツキ帝国軍が元いた世界では、イタリカで見せた武力もさして珍しくもないそうだ。」

それを聞いてピニャは驚愕する。あんな常識はずれの武力が、アカツキ帝国が元いた世界で珍しくもないという事に……。

「常識はずれの武力が衝突する戦場をアカツキ帝国軍は何度も経験している。そんな地獄のような戦争を経験している国に、帝国は戦争を仕掛けたのだ。属国出身の私が言うのも不愉快に思うかも知れないが言っ
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