第66話
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えば………リラさんの具合はどうなの?」
メイベルの様子を見て察したエステルは尋ねた。
「……それが……。エステルさんのお仲間さんのお蔭で傷は跡形もなく治っているのにまだ目を覚ましてくれなくて……」
「そっか…………」
「………心配ですね。早く起きてくればいいのですが………」
メイベルの話を聞いたエステルは辛そうな表情をし、プリネは頷いた。
「………リラが起きたら、みなさんにもお伝えしますわ。それにしても……モルガン将軍の話は僥倖でしたわね。軍とギルドが互いに協力できたらこれほど心強いことはありませんもの。」
「まだ決定したわけじゃないから安請け合いはできないけれど……。できる限りのことはさせてもらうつもりよ。」
メイベルの言葉にエステルが答えたその時、通信器が鳴った。そしてルグランは通信器をとって話し始めた。
「こちら遊撃士協会、ボース支部じゃが……。おお、将軍閣下。お待ちしておりましたぞ。」
(来た来た。)
(さて……どうなったかしらね。)
「ふむふむ……ほうほう。おお、そんな事になったとは!なるほど……明朝10時、国際空港で。あい分かった。しかと伝えておきましょう。」
「どうだった!?」
通信を終えたルグランにエステルは慌てた様子で尋ねた。
「王国軍は明日、飛行艦隊を使った竜の捕獲作戦を決行するらしい。お前さんたちもオブザーバーとして軍艦に乗ってもらいたいそうじゃ。」
「飛行艦隊を使った捕獲作戦!?」
「さすがに竜が相手となると出し惜しみはしないようですね………。王国軍の最精鋭を出すとは。」
「はい。一体どれだけの警備艇が出撃するんでしょうね……?」
ルグランの説明を聞いたエステルは驚き、プリネは納得し、ツーヤは頷いた後考えた。
「オブザーバーということは実際には何もできないけれど……。近くで竜の様子が観察できるのは正直ありがたいわね。」
「うーん……。気が抜けないことになりそうね。」
「ふふ……。光明が見えてきましたね。…………あ……………………」
エステル達が明るい表情で話し合っている中、メイベルは微笑んだ後、身体をよろけさせた。
「ど、どうしたの、市長さん?」
「いえ……何でもありませんわ。」
「………立ちくらみですね。相当、疲れていますね。」
エステルに尋ねられたメイベルだったが自分の状態を誤魔化そうとしたが、プリネが指摘した。
「………………………」
「色々と大変なのはわかりますけど、無理のしすぎは良くありませんよ。」
「そうね。今大変なこの時期に市長さんが倒れてはいけないわ。」
プリネの指摘に黙っているメイベルにツーヤとシェラザードは
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