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艦隊これくしょん【転移した青年の奮闘記】
日常
第2話 提督の怒り、そして真相と決意
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秘書艦であるお前に命令する。
何か隠してることがあれば、正直に且つ全て話せ。
さっきはキツイことを言ってしまったが、本当はこんなことを言う性格なんかじゃない。ただ、今までの扱いに不満のあまり、ストレスが溜まってたから自然に出てしまっただけなんだ。
今だったら怒らない。知ってることがあれば話してくれ」

長門「……」

すっかり汗を流し始め、焦りの表情が見られる今の長門なら全て話すだろうと、さっきとは優しい口調に切り換えて改めて長門に聞く。

『……』

暫く間、沈黙がその一室を支配したが……


長門「はぁ……やれやれ。幾ら私でも、提督にそこまで言われた以上は、最早隠し通す訳にも行かぬか」

先に折れたのは長門だった 。

陸奥「長門、本当に言うの?」

長門「当たり前だ、我々は艦娘だ。提督の命令である以上、従わないワケにも行かんだろ」

陸奥「長門…あなたは……」

大淀「……」

金剛「な…ナーガト……」

龍驤「長門…秘書…艦……」

陸奥は心配そうに聞いたけど、艦娘としての使命なら、たとえ秘書艦でも提督の命令に従うのが常識だ。
一方の金剛と龍驤はまだ怯えてたけど、さっき程じゃなくなった。 ̄
座蒲郎「長門…話してくれるかい?」

長門「わかった…全てを…話そう……」

俺からの問い掛けに、諦め果てた長門は語り始めた。

ーーーー

長門「ここ、横須賀鎮守府に沢小路 座蒲郎が着任したのは本当だ。けれど、それは沢小路 座蒲郎という固定概念だけで、事実上、提督が座るここの席は空席と言っても良い」

座蒲郎「それじゃあ、本当の提督 沢小路 座蒲郎って…まさか__!」

長門「お前には信じ難いと思うが、それはこの世界ではなく、別の世界で我々を指揮しているお前の事だ。沢小路 座蒲郎」

座蒲郎「そんなのはまずありえないと思ってたが、やっぱりか……」

長門が語り出したのは、ここの本当の提督。それは別の世界…即ち現実世界で艦これをやってる俺自身の事だった。ここに来た翌日にそれは薄々考えてはいたけど、それはあまりにも非現実的な発想だからだからないと思ってたが、こうして聞くと驚く他ない。


長門「ここに着任したばかりの提督は最初はとんだ無茶な命令を出す厄介な提督だったが、それから1〜2年くらい経ち、ここに所属する艦娘が150人を超えて以来はペースを落とし、更に損害を最低大破に抑える命令を出して、何より我々艦娘を大事にするお前の変わり様に対し、我々艦娘一同は一つの結論に達した」

座蒲郎「結論?」

長門「そう。その結論とは…現実世界で我々を指揮するお前つまり…沢小路 座蒲郎を、我々の本当の提督として招き入れ、我等の指揮を執ってもらうことだ。向こうの世界ではない
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