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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第29話 暗雲
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は居た。

******

「忍者ってそんなことも出来るのね」
「まあな」
すんなりと病院から抜け出すこと成功して、学園都市の街中を二人で歩いていく。
もう、白井の演技から外れて、ただの無愛想な表情のサソリ白井になっている。
御坂より背が低くなり、御坂と話す時は見上げる形となる。
「もう、黒子の真似はしないのね」
「やろうか?お姉様」
「やっぱいいわ。アンタが言ってるとなると鳥肌が」
でも声は白井!

すっごい違和感!
何だろう、この例えようのない感じ

「ねえ、分身ってあたしも出来る?」
「できねーの?お前くらいなら簡単だと思うが」
「そういう能力者なら出来るんだけどね。あたしには全然」
「便利そうで不便だな」

二人揃って信号を渡り、交差点を左折した所でサソリ白井が何かに気づいて、御坂の上着を掴むと引っ張り上げて路地裏へと押し入る。
「ちょっ!痛いじゃない」
「居たぞ」

狭い空間で頭をぶつけた御坂が頭をさすりながらサソリ白井が顎で指し示した場所を見やる。

とある夏服フェスをしている店で目的の湾内と泡浮が楽しそうに、店先に並んでいる服を見て、会話していた。
「ど、どうするの?」
「泡浮を連れ出してくれ、湾内のメールの事でも良いから......なるべく時間を稼いでくれ」
「時間を稼ぐたってねー」
「あと、オレの名前を出すなよ」
「何で?」
「いいから」

御坂に話すのは面倒な事になりそうだ。
それに、オレ自身の問題でもあるからな。

白井の顔で怖い顔をしている。
これ以上聞くなのオーラが強く出ている

はっ!!?
ピーンと来たわ。
御坂の頭の中でサソリがモジモジしながら
「だって照れるだろ。湾内さんという女性と二人きりになるんだから」
という声がこだました。

しょうがないわね。出来の悪い弟を世話する姉と言ったところかしらね。

御坂は背が一回り小さくなっているサソリ白井の頭をナデナデした。
「何すんだ!」
「何でもないわよ。お姉さんに任せなさい」
御坂は路地裏から外に出て、服屋にいる湾内達に近づいた。
「あらー偶然ね(棒読み)」
「あら、御坂さん!昨日はありがとうございましたわ」
ぺこりと湾内は、頭を下げた。
「御坂さん、今日はどちらに?」
泡浮が見ていた、水玉のワンピースを元の場所に掛けながら言った。

「泡浮さんに用事があってね。ちょっまて良いかしら?」
「わたくしにですか?」
「そうそう、ゴメン湾内さん。泡浮さんをちょっと借りて良いかしら?」
「わたくしは、構いませんけど」
「ありがとうね」
泡浮の手を握るとやや駆け足でその場を後にする。

「どうしました御坂さん?」
「ちょっとね。なんか涼しい場所でお話しでも
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