第65話
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モルガンと竜の事を話し合い始めたエステル達はモルガンから予想外の事を言われて、信じられない表情をした。
〜廃坑・露天掘り場所〜
「―――ちょ、ちょっと待ってよ!手を引けってどういうこと!?将軍ってば、また遊撃士たちを目のカタキにしているわけ!?」
モルガンの話を聞いたエステルはモルガンを睨んで怒鳴った。
「そうは言っておらん。だが、警備艇の導力砲ですら傷付けることが困難な魔獣だ。おぬしらにいったい何ができる?」
「そ、それは……!!さっきの巨大な獣――カファルーはあたしの仲間よ!後、さっき現れた怪獣はプリネが召喚したから、プリネの使い魔――仲間よ!それにそこの娘は”竜”よ!後、この場にはいないけど、もう一人”竜”がいるわ!さっきのカファルーとツーヤ、そして怪獣の攻撃を見たでしょう!?2人の攻撃でダメージを与えたんだから!」
モルガンの説明を聞いたエステルは唇を噛んだが、ある事を思い出して言った。
「……………確かに先ほどの獣達の攻撃は効いていたようだが、どうやって竜を見つける気だ?仮に竜を見つけても、どう対処する気だ?もし、上空を飛んでいたら対処はできまい。」
エステルの話を聞いたモルガンは頷いたがある事を指摘した。
「………そうね。確かに、警備艇を持たないあたしたちには捜索ができない。」
モルガンの指摘を聞いたシェラザードは静かに頷いた。
「エステルさん………ここで言うのも辛いのですが、言っておきます。………あたしは”水竜”なので空を飛べません。それにマスターの使い魔――パラスケヴァスは湖に住んでいた幻獣だそうですから、飛行手段を持っていません。……付け加えて言うならあたしと違って”竜化”して飛べるミントちゃんも”成長”して日も浅いですから、長時間の飛行………ましてや上空での戦いなんて無理と思います。」
「だ、だったら、カファルーなら!」
辛そうな表情をして答えたツーヤの言葉を聞いたエステルはカファルーの事を出した。
「………エステルさん。竜と魔神が戦えば、周りの被害がすざましい事になります。上空での戦いとなると飛びながらの戦いになるでしょうから、戦っていたらいつの間にかボースどころか他の都市の上空で戦っている事も考えられますから、その案もやめた方がいいです。万が一、カファルーが圧していても、先ほどのように竜を吹き飛ばした時、吹き飛ばした先が都市という事やカファルーと竜の攻撃が流れ弾として都市に降ってくるという事もありうるのですから…………」
「………………………」
しかしプリネの説明を聞いたエステルは何も言えなかった。
「………プリネ姫。例えあなたの頼みでもさすがにこればかりは譲れませぬぞ。”この件”は現状、リベールの問題で
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