第61話
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て、苦笑していた。
「どこが”ちょっと”……だ!?やりすぎだ、バカ!!行き止まりだからよかったものの、途中の道とかだったら、後がかなり大変になるだろうが!」
苦笑しているエステルにアガットは怒鳴って注意した。
「さすがは”最強”の存在といった所か………一撃の威力がすざましいな……」
「え、ええ。少なくとも警備艇に搭載されている導力砲並みの威力はあるのではないでしょうか……?」
ジンは感心し、クローゼは冷や汗を垂らしながらカファルーの攻撃力を推測した。
「ま、まあ、とりあえず終わったからいいじゃない!(カファルーはいざという時の為の切り札にしたほうがよさそうね………でないと、周りの物を何でもかんでも破壊しそうだし………それに下手したら、火事に発展するかもしれないし…………)………それにしても、何だか様子が変じゃない?何か魔獣が怯えていたみたいだし。」
話を逸らしたエステルは先ほどの魔獣の様子の事を言った。
「エ、エステルさん………それは多分、エステルさんが先ほど召喚した方が原因なのでは………?」
エステルの言葉を聞いたクローゼは遠慮気味に尋ねた。
「う”。 そ、それはクローゼの気のせいよ、うん!カファルーを召喚する前から様子がおかしかったし。」
クローゼの言葉を聞いたエステルは言葉を詰まらせた後、慌てた様子で言った。
「そうだな。一匹だけでなく、どの魔獣も様子がおかしかったな。やたらとパニックに陥っていたようだが……」
「………………………………」
ジンの言葉を聞いたアガットは目を細めて黙って考えていた。
「?どうしたの?」
アガットの様子に気づいたエステルは尋ねた。
「いや……ひょっとしたら何かの前触れかもしれねえ。」
「前触れ……。ひょっとして『結社』の!?」
アガットの説明を聞いたエステルは血相を変えて尋ねた。
「それは判らねぇが……。前にも似たような事があった。いつになく魔獣どもが騒がしい日が続いてな……。そのすぐ後に……。………………………………」
「???」
急に黙ってしまったアガットを見たエステルは首を傾げた。
「ま、今はその話はいいだろう。とにかく、動物ってのは人よりもある種のカンには優れている。何が起こっても対処できるよう気を引き締める必要がありそうだ。」
「うん……分かった。それじゃあ……一旦ギルドに戻ろっか?」
「ああ、そうするか。」
そしてエステル達はギルドに戻って行った………………
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