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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第158話
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クロウの言葉を聞いたアリサは冷や汗をかいた後自分の傍でシャロンが特別に用意したパフェを美味しそうに食べているミルモに忠告したが

「ふえ?わたし、”精霊”だからどれだけ食べても太らないよ?”精霊”は”天使”と一緒で食べた物を身体の中で分解して純粋な力にするから、どれだけ食べても太ったりしないよ?」

「ぐっ……何よ、それ!反則じゃない!?という事は体重を気にせず、甘い物が食べ放題って事でしょう!?”精霊”って、ズルいわ!」

ミルモの答えを聞いた唸り声を上げた後ミルモをジト目で睨んだ。

(まあ、私達の場合、食事をする必要がないのですけどね。)

(うふふ、ちなみに精気を吸い取る事ができる睡魔も同じよ♪)

(私も同じね。”女神”であるこの身体は食事をしなくても生きていけるし、食事は精気を取る手段の一つだから太らないわね。)

(アハハ……女性としては、どれだけ食べても太らない体質なんて羨ましいでしょうね……)

アリサの言葉を聞いてそれぞれ呟いた3人の念話を聞いたメサイアは苦笑していた。



「……アリサ、俺達の方ならそんなに気にする事はないさ。いくら夕食を約束してたからって忙しい人なのはわかっているからな。」

「そうそう、明日にはまた席を設けてくれるみたいだし。」

その時アリサの様子を見かねたリィンとエリオットがフォローの言葉を口にしたが

「だ、だからといって……私はともかく、貴方たちは自分が理事を務める学院の生徒たちでもあるのに……!それを蔑ろにして母様は誰と会っているわけ!?”ルシタニア号”からはいったん下船したんでしょう!?レン姫との商談もあったんだから、絶対本社には戻ってきているはずよね!?」

アリサは怒りを抑えきれずシャロンを睨んだ。



「わたくしの口から申し上げる訳には……ただ、男性とデートといった艶めいた話ではないのでその点はご安心ください。」

「はあ……そんな心配はしてないわよ。それだったらむしろ安心なんだけど……」

(アリサ……)

シャロンの答えを聞いて苦笑したアリサの様子を見たリィンは不思議そうな表情をした。



夕食の後、リィン達は早々に本日分のレポートをまとめた。だがアリサの母、イリーナ会長の突然の夕食のキャンセル……領邦軍と鉄道憲兵隊の対立、そしてルーファスの動き。何かが動いているのを感じながらもそれ以上のことは見当がつかなかった。



「それじゃ、時間も空いた事だし今夜はもう自由行動にしましょう。無駄に広い家だから勝手に見回ってくれていいわよ。ただし、私やシャロンの部屋は勝手に出入りしないこと。」

レポートを終えた後自由行動を提案したアリサはジト目でリィンを睨んだ。



「はあ、わか
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