1部分:第一章
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あすぐにでも」
「着替えないの?」
「別にいいです」
何かそんなことはもうどうでもよかった。
「すぐはじめましょう」
「ええ。それじゃあ」
もうテキストを開いてるので用意する必要なかった。義光は机に座り先生を横にした。そうして勉強をはじめるのであった。
「ええとね、ここは」
先生は義光の不機嫌な顔に気付くこともなく勉強の説明をするのであった。
「こうして。いいわね」
「はい」
義光もそれに頷く。頷きながらテキストを見る。勉強自体は上手くいっていた。
何だかんだで嫌々しながらも勉強は進んだ。時間になり今日の分は終わるのであった。
「じゃあ今日はここまでね」
「終わりですか」
「ええ。続きはまた明日」
先生は感情が感じられない言葉で返事をしてきた。
「それでいいわね」
「わかりました」
「今日もかなり進んだし」
やはり感情のない返事であった。何処までも。
「これで終わりにさせてもらうわ」
「わかりました。それじゃあ」
「とにかくあと一月だから」
先生はそこを強調する。
「頑張るのよ。きっといいことがあるから」
「合格ですか?」
「ええ」
そんなことはわかっていた。正直合格する自信はあった。模試の査定でも判定はAである。どの模試でもだ。それこそ相当運が悪くない限り落ちる不安はなかった。
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