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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第154話
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「ふふっ、滅相もありません。あくまで皆様のお見送りをさせて頂いているだけですわ♪」
笑顔で答えたシャロンの答えを聞いたリィン達は冷や汗をかき、アリサはジト目になり
(ぜったい先回りしそう。)
(ああ、それに事情の方も知っていそうだけど……)
フィーの推測にリィンは頷き
(あはは、ゴハンも美味しいしすっごいメイドさんだよねー。)
(ええ……わたくし、シャロンさんやエリゼお姉様のような凄い有能なメイドの方、初めて見ましたわ。)
ミリアムの感想にセレーネは静かな表情で頷いた。
「ゴメン……!ちょっと寝坊しちゃった!」
「おー、おはようさん!」
その時エリオットとクロウがリィン達に近づいてきた。
「おはよう、二人とも。」
「これで全員揃ったな。」
「はあはあ……9時にグラウンドに集合だっけ?」
「何のつもりか知らんがまだ余裕はありそうだな。」
「うむ、A班B班とも、改めて出発するとしよう。お互い、出発前の最終準備もあるだろうしな。」
「そだね。」
「ふふっ、くれぐれもお気をつけていってらっしゃいませ。」
その後準備を終えたリィン達はグラウンドに向かった。
〜グラウンド〜
「―――来たわね。」
「―――8:50分。ちょうどいい時間だな。」
「サラ教官、レオンハルト教官。もう来てたんですか―――」
サラ教官とレーヴェに話しかけられたリィン達は二人の傍にいるシャロンに気付き
「ちょ、シャロン!?」
「さ、さっきまで寮にいたはずじゃ……!?」
「一体いつの間に先回りを……」
「油断も隙もありませんね……」
シャロンに気付いたアリサは驚き、マキアスは疲れた表情をし、セレーネは目を丸くし、ツーヤは苦笑していた。
「実はサラ様とレーヴェ様に呼んで頂いておりまして。皆様をお見送りした後、こちらに伺った次第ですわ。」
「やっぱり先回りしてた。」
「あはは、シャロンさんらしいというか……」
「さすがはラインフォルト家のスーパーメイドってヤツだな。」
シャロンの話を聞いてリィン達と共に冷や汗をかいたフィーはジト目で呟き、エリオットは苦笑し、クロウは笑顔でシャロンを見つめた。
「ま、個人的にはご遠慮願いたいんだけどね〜。一応、A班の”案内役”だから仕方なくってところかな。」
「ふふっ、恐れ入ります。」
「……A班の案内役?」
「そ、それって……」
サラ教官の言葉が気になったリィンは首を傾げ、ある事を察したアリサはシャロンを睨んだ。
「あ、もう来てたんですね。」
「おや、シャロン殿?
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