7部分:第七章
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見てくれもかなりのものだ。しかし食べてみるとこれが、なのだから。
「実際食べてみるまではわからないか」
「人間と同じだよな」
「それもか」
「何でもそうなんだな。それを考えたら」
「そうだな」
その無茶苦茶なハンバーグを食べつつ芙美子を見る。彼女は満面の笑顔で皆に自分が作ったそのハンバーグを渡し続けている。にこやかで明るい笑顔だ。
「いいもの教えてもらったな、あいつにな」
皆こう言うのだった。何でも外見ではわからない、彼女は気付かないうちにそのことを皆に教えていたのだった。他ならぬ自分の手で。もっとも彼女はそれは自覚していなくそれを教えたからといってどうこうすることもなかったのであるが。
虹のお好み焼き 完
2008・12・1
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