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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第150話
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微笑みながらトワを見つめ

「え、ええ……できれば。何かいいヒントが見つかるかもしれませんし。」

リィンは戸惑いの表情で頷いた。



「そっか……わかったよ。可愛い後輩の頼み……他ならぬリィン君の頼みだもん!勇気を振り絞って打ち明けるよ!」

リィンの答えを聞いたトワは何かを吹っ切ったかのような決意の表情でリィンを見つめ

「は、はあ……(そこまでの内容なのか?)」

トワの様子にリィンは戸惑いながら頷いた。



「えっとね、わたしたちがやったのは一言で言うと『演奏会』なの。ちょっとしたミニコンサートって言ったほうがいいのかな?」

「へえ……!ちょっと意外ですね。会長、楽器も弾けるんですか?」

トワの話を聞いて驚いたリィンは目を丸くしてトワを見つめて問いかけた。



「あはは、わたしはサッパリ。だから代わりに”(ボーカル)”を担当したの。アンちゃんとクロウ君とジョルジュ君が演奏担当だね。」

「へえ……凄くハマリそうな感じですね。そうか、音楽だったらエリオットもいるわけだし、プリネさんの使い魔―――アムドシアスさんもいるしな……ちなみにどういうジャンルの音楽をやったんですか?」

「そ、それは……情熱的というか、……破天荒というか……」

リィンに尋ねられたトワは冷や汗をかいて言葉を濁した。



「情熱的?破天荒?」

(ん〜?な〜んか、心当たりがあるような気が……?)

(?気のせいかしら?随分昔にそんな印象を感じる演奏をどこかで聞いた事がある気がしてきたわ……)

トワの答えを聞いたリィンは首を傾げ、ベルフェゴールとアイドスもそれぞれ不思議そうな表情で首を傾げていた。



「あはは……帝国じゃまだあまり広まってないジャンルの音楽だったみたいで……帝都のオペラハウスとかじゃ絶対にやらないのは確かかなぁ。」

「???」

恥ずかしそうな表情で答えたトワの説明を聞いたリィンは首を傾げ

「ううっ……わかったよ。―――リィン君。明日の夕方、時間あるかなぁ?旧校舎の調査が終わってからでいいんだけど。」

リィンの様子を見たトワは肩を落とした後決意の表情でリィンを見上げた。



「明日の夕方……ええ、大丈夫だと思います。生徒会室に行けばいいんですね?」

「あ、ううん。本校舎の端末室に来てくれる?」

「端末室……わかりました。去年のコンサートの話に関係しているんですよね?」

「えへへ……それは明日のお楽しみかな。」

リィンの問いかけに微笑みながら答えを誤魔化したトワは立ち上がった。



「それじゃあ、お手数だけど第二学生寮まで付き合ってくれる?お互い、あんまり遅くなったら寮の夕食に間に
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