機動戦艦ナデシコ
1322話
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メギロートの数が増えてくればバッタも純粋な個の戦力で押し切れるのだろうが。
ふとエステバリス隊の方が気になってそちらに視線を向けると、そこではリョーコ達がいつものようにチームワークを発揮してバッタを蹂躙している。
リョーコ、ヒカル、イズミの3人とテンカワ、ヤマダの2人。
そうやって2チームに分かれた上での連係攻撃はなかなかのものがある。
エステバリスの攻撃力不足、性能不足をチームワークで補っている形だ。
そして……
轟っ、とナデシコからグラビティブラストが放たれると、メギロートやイルメヤ、エステバリスといった遊軍戦力がいない場所からナデシコに向かって攻撃をしようとしていたバッタが纏めて消滅する。
カトンボや大型戦艦はグラビティブラスト一撃で破壊出来ないのだが、バッタはやはり別らしい。……雑魚だしな。
勿論ナデシコが宇宙空間ではない場所でグラビティブラストを連射出来ないというのは知っている。
その辺はユートピアコロニーで十分理解したし。
だが、今は戦力的にこっちが圧倒的に不利って訳でもないので、グラビティブラストの連射は特に必要がない。
「お、来たな」
次々にゲートの方からやってくる戦力の中にシャドウの姿を見つける。
数的な意味での主力がメギロートなら、質的な意味での主力。
いや、純粋に質って意味だと俺達幹部陣になるんだろうけど、やっぱり主力ってくらいだから数がいないとな。
ともあれ、シャドウが1機姿を現すと木星蜥蜴の方でも警戒したのだろう。攻撃が集中する。
バッタの攻撃はどうとでもなるだろうし、カトンボの攻撃も問題なく防いでいる。
だが……大型戦艦の方に動きがあったかと思うと、即座に量産型Wはエナジーウィングを使って機体を真横へと移動させる。
そうしてシャドウが動いた次の瞬間、一瞬前までシャドウがいた場所を大型戦艦から放たれたグラビティブラストが通り過ぎて行く。
シャドウのバリアだと受けきれないと判断したのか?
シャドウにはEフィールド、G・テリトリー、そしてエナジーウィングを追加した事によりブレイズ・ルミナスという3つのバリアが存在している。
それとビームコーティングも装備はしてるんだが、重力波砲だと意味はないんだよな。
ともあれ、その3つのバリアがあれば余程の攻撃でもない限りは攻撃を無効化出来る筈なんだが……
「量産型W、聞こえているな? 何故今の攻撃を回避した? 防ぎ切れないと判断したのか?」
ここで考えていても仕方がないと、実際に聞いてみる事にする。
俺の通信を受けた量産型Wは、いきなりの通信だったにも関わらず動揺もないままに口を開く。
『あの大型戦艦は重力波砲を持っているというデータがあったので、この機体のバリアで防げるかどうか分か
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