第59話(4章終了)
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き合いしますよ。」
「ハア……まあ、いいわ。人間達に語り継がれる私の歌声………闇夜の眷属達にも特別に聞かせてあげるわ。」
オリビエの言葉にアムドシアスやツーヤは大きく頷き、プリネは微笑み、エリザスレインは溜息を吐いた後、口元に笑みを浮かべて答えた。
「フフ……得とご覧あれ!他種族が協力し合う最高のハーモニーを!」
そしてオリビエ達は楽譜を見ながら別の曲の合奏を始めた。
「うわ〜………凄い!!光と闇の種族が協力し合って、合奏するなんて………!」
オリビエ達の演奏を見ていたエステルは目を輝かせた。
「フフ……あれこそが私達が目指した理想によって実現した物の一つですね、あなた。」
「………そうだな。」
イリーナの微笑みにリウイは口元に笑みを浮かべて頷いた。
「……リウイ。」
「?どうした。改まって。」
エステルに静かに見つめられたリウイは同じように見つめ返し、尋ねた。
「イリーナさんが蘇った事だし………ラピスとリンの思い………今、伝えるね。」
「…………聞こう。」
エステルの話を聞いたリウイは静かな表情で促した。そしてエステルは2人の力を同時に解放し、先端に金が混じった黒髪、瞳は翡翠と紫紺のオッドアイになり、静かに言った。
「……『お2人とも末永く、お幸せに。』………これが2人の今の思いよ。」
「………ラピス姫………………リン姫……………」
「………………………………そうか。……………2人の思い…………確かに受け取った。」
エステルの言葉を聞いたイリーナは涙を流し、リウイは目を閉じ、静かな笑みを浮かべて頷いた。
「じゃ、伝えたからね!2人の理想が世界にも広げる為に、あたしはあたしの出来る事で頑張るわ!」
「……ありがとう、エステルさん。」
「………”魔”に堕ちようとした俺を止めた事……2人の思いを伝えてくれた事………そして俺達の理想を理解する新たな同志となってくれた事………礼を言う。………戦友よ。」
「えへへ………じゃ、あたしは他の人達と話してくるわ!」
エステルは太陽が輝くような眩しい笑顔をリウイ達に見せた後、リウイ達に背を向けて、どこかに向かった。
(陛下。私達はこの娘と共に貴方達を見守っています………)
(……いつか、陛下達と”あの時”のように肩を並べて戦う日が、また来る事を楽しみにしているぞ……)
「…………………!!」
去っていくエステルの背中から、ラピスとリンの微笑みが一瞬見えたリウイは目を見開いて驚いた。
「あなた?どうしたのですか?」
「いや………………何でもない。………そろそろ俺達も広間に戻るぞ。」
「はい、あなた。」
そしてリウイとイリー
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