第59話(4章終了)
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のだ………」
「フフ、そうですね。……世界中の人達がエステルさんと同じ考えを持つ方達ばかりなら、争いもなくなるんですけどね………」
「あ、あはは……言いすぎよ〜。」
リウイとイリーナの言葉にエステルは照れながら答えた。
「〜〜〜〜〜〜♪」
〜〜〜〜〜〜〜〜♪
その時誰かの歌声と共に音楽が聞こえて来た。
「あれ………この曲って………」
聞き覚えのある曲に気付いたエステルは音楽や歌声が聞こえて来た方向を見た。
「〜〜〜〜〜〜♪」
〜〜〜〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜〜〜〜♪
そこではエリザスレインが玲瓏な歌声で『星の在り処』を歌い、オリビエはピアノで、アムドシアスは竪琴で、ツーヤがフルートで、そしてプリネがヴァイオリンで『星の在り処』を合奏していた。
「ハハ……エステルの仲間達が歌える人を捜していた時、俺がエリザスレインを紹介したら『なんで私が』って最初は文句を言っていたけど、エリザスレイン、真面目に歌っているね。……さすがは伝説になっているだけあって、素晴らしい歌声だね。」
「ええ………人間、闇夜の眷属、魔神、竜、そして天使の合奏………これも”共存”しているからこそ、その身に実感できるすばらしい芸術ですね………」
エリザスレイン達の合奏を聞いていたウィルは笑い、セラウィはウィルに寄り添って微笑んでいた。そしてしばらくすると、合奏は終わった。
パチパチパチパチパチ…………!
合奏が終わると大きな拍手がエリザスレイン達に向けられた。
「フフ、まさに聞きほれるような歌声だね、エンジェル?」
大きな拍手の中、オリビエは拍手に酔いしれながらエリザスレインを見た。
「……これでも私の歌声は伝説として語り継がれるほどの歌声よ。当然の評価ね。」
オリビエに見られたエリザスレインは澄ました表情で答えた。
「他種族が協力し合い、演奏する合奏………ウム!誰も再現した事がない、素晴らしい音楽にして芸術!その中に芸術を愛する魔神たる我がいて当然だな!」
「フフ……こんな素晴らしい舞台に参加できるとは思いませんでした………」
「はい。マスターのようになる為に楽器を練習していましたが、まさか最初の本番がこんな凄い舞台で演奏する事になるとは夢にも思いませんでした……」
アムドシアスは自己陶酔になり、プリネは微笑み、ツーヤは苦笑していた。
「フム……せっかく、こんなにも素晴らしい役者が揃ったんだ。まさか一曲だけで終わらせようだなんて、思ってないよね♪」
「当然だ!」
「……はい!」
「フフ……私でよければ皆さんの気が済むまでお付
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