第一章〜特務支援課〜 第1話
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して、この部署に来ることを許可しましたね……」
ロイドの疑問に答えたセルゲイの説明を聞いたエリィは驚きの表情でレンを見つめた。
「うふふ、レンは遊撃士協会にとって”特別な存在”だからね。レンの事をよく知っているロイドお兄さんなら大体の予想はつくのじゃないかしら?」
「ハ、ハハ…………えっと……よくクロスベル警察は遊撃士の彼女が”特務支援課”に来ることを許可しましたね?遊撃士協会とよく比較されている事から遊撃士協会に対して思う所があるのに………」
意味ありげな笑みを浮かべたレンに視線を向けられたロイドは冷や汗をかいて乾いた声で笑った後セルゲイに訊ねた。
「まあ、その話が遊撃士協会から持ち掛けられた当初はそいつの事を遊撃士協会のスパイだとか色々邪推していたようだが……何故か上層部の連中の多くはその話を受け入れる事に賛成の反応でな。実際A級正遊撃士でもあるそいつが短期間とはいえ特務支援課に所属する事はクロスベル警察全体にとってもメリットはあるから、めでたく配属となったとの事だ。」
「へ〜……不思議な事もあるもんッスね。」
(ま、まさかとは思うけど……上層部の人達に賄賂とかを送ったんじゃないだろうな……?)
セルゲイの説明を聞いたランディが不思議そうな表情をしている中、警察の上層部がレンが特務支援課に配属する事を賛成した理由を察したロイドは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせてレンを見つめた。
「ま、そう言う訳だから2,3ヵ月の間だけになるけどこれからよろしくね、”特務支援課”の皆さん♪」
こうして……レンは”特務支援課”に配属される事になった。
その後ロイド達はレンに軽い自己紹介をした後端末に来ている”支援要請”を確認し、それらを片付ける為に”支援要請”の実行を開始した――――
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