第一章〜特務支援課〜 第1話
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幼い頃から彼女は遊撃士として活動しているんだ。確か年齢はティオと同い年のはずだ。」
笑顔を浮かべてエリィに指摘するレンに疲れた表情で指摘したロイドはレンの事を説明した。
「ええっ!?それじゃあレンちゃんはあのアリオスさんと同じ”剣聖”の称号を持っているの!?」
「うふふ……―――”小剣聖”。アリオスおじさんと同じ”二の型”の”皆伝”をユンおじいさんに認められた時にその二つ名を貰ったわ。まあ、レンの場合はどちらかというともう一つの二つ名の方で有名だけどね。」
驚いている様子のエリィにレンは小悪魔な笑みを浮かべて答え
「”もう一つの二つ名”……?」
「――――”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”。それがそいつのもう一つの二つ名だ。ちなみに情報によるとそいつはアリオスクラスの剣士でありながら銃や格闘、アーツもそれらを専門とする使い手達と同等の使い手でもあるとの事だ。」
「あのアリオスのオッサンと同じクラスの剣士でありながら銃や格闘、アーツまで使いこなすとかもはやチートの域だろ……ん?”ブライト”って言えば……エステルちゃんとヨシュアのファミリーネームもそうじゃなかったか?」
不思議そうな表情をしているティオの疑問に答えたセルゲイの話を聞いたランディは疲れた表情で呟いた後ある事に気づいた。
「そう言えば……確か二人の姓は”ブライト”だったわよね……?」
「ああ。彼女は二人の妹だ。それと………以前ローゼンベルク工房で出会ったユウナの双子の姉だ。」
エリィの疑問に答えたロイドは複雑そうな表情でレンを見つめた。
「あ……!」
「そういや、あの時会った嬢ちゃんとそっくりの容姿だな……」
「と言う事はユウナさんもエステルさん達の家族なんですか?」
ロイドの話を聞いたエリィは声を上げ、ランディはレンを見つめながら以前ある事件の捜査中に出会った少女―――ユウナの容姿を思い出し、ティオは目を丸くしてレンに訊ねた。
「うふふ、それについては”ノーコメント”よ。色々と複雑な事情があるしね。レンに聞きたい事は以上でいいかしら?」
ティオの疑問に小悪魔な笑みを浮かべて答えを誤魔化したレンはロイド達を見回した。
「いや、まだ肝心な事が全然聞けていないから。―――課長、何故遊撃士の彼女が”特務支援課”に配属になったのですか?それも大陸全土に20数名しかいないA級正遊撃士がわざわざ仕事を休職して。」
「本人の強い希望によるものだ。将来を見据えて、”社会勉強”として遊撃士に似た仕事でありながら遊撃士ではないこの”特務支援課”で遊撃士では学べない事を学びたいんだとよ。」
「たったそれだけの理由でよく遊撃士協会は最高ランクであるA級正遊撃士の仕事を休職
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