第119話(3章終了)
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くための戯言やとは思うけど………それにしたって、いくらなんでも芝居がかかりすぎとちゃうか?」
一方ケビンはリース達の様子に気付かず答えた後、目を細めて、声をわずかに低くして訊ねた。
「……………………」
しかし尋ねられた黒騎士は何も語らず、ケビンを見つめた。一方ケビンはボウガンを構えて、冷徹な視線で黒騎士を睨んで口を開いた。
「………話がそれだけならとっとと消えたらどうや。下らん戯れ言に付き合うほどオレらはヒマやないで。」
「フフ………どうやら我が王からの下賜、気に入ってもらえたようだな。さぞや懐かしかろう?」
「なっ………!」
しかし口元に笑みを浮かべて答えた黒騎士の言葉にケビンは驚いた。
「ケビン………?」
ケビンの様子に気付いたリースが不安そうな表情で見つめたその時黒騎士は妖しげな光陣を自分の足元に発生させた。
「あ………!」
「に、逃げる気!?」
「はは、いずれ改めて相見えることになるだろう。我が名は”黒騎士”。”影の国””表”の随一の守護者なれば。フフ………それではさらばだ。」
そして黒騎士は妖しげな光陣から消えて、転移した。
「………あれが”黒騎士”………」
「………どうして………」
「カリンさん……?」
黒騎士が消えた後ヨシュアは黒騎士が消えた場所から目を逸らして呟き、信じられない表情で呟いたカリンの様子が気になったクローゼは不思議そうな表情でカリンを見つめた。
「フン、捨て台詞が好きなところは飼い主そっくりやな。ハッタリで適当なことをほざいてるんが見え見えやで。」
「………………………」
ケビンは鼻を鳴らした後苦笑し、リースは何も語らず黙っていた。
「『―――次なるは獣の道。新たなる供物を喰らい、汝が印を発言させるがいい。さすれば煉獄の炎はされに猛り、我が王国は真の完成に近づく―――』」
「………確かに、どのようにでも解釈できる言葉ではあるな。下手に真に受けると足を取られる恐れもある、か。」
「ええ、そういう事です。………さてと。あっちにあるのを合わせて封印石が二つも入ったし、いったん”拠点”に戻ろうか。そこの石碑を解放しておけばすぐにでも探索を再開できるし。」
「そ、それもそーですね。」
「………今度はどなたが封じられているんでしょうか?」
その後ケビン達は二つの封印石を解放する為に庭園に一端戻った―――――
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