第119話(3章終了)
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では………あの擬態していた魔物がその”グリモア”だったと?」
「ええ……共に現れた鏡や砲台も”煉獄”に由来する呪具ばかり。どうやら敵は………いかなり禁忌を用いてか知りませんが地獄の蓋を開けてしまったようです。」
そしてクローゼの疑問にリースが答えたその時!
「………フフ、言いえて妙だな。」
周りに聞き覚えのある声が聞こえてきた!
「………っ!」
「………この声は!」
声を聞いたリースとケビンは驚いた後、仲間達と共に振り向くと、妖しげな光陣が現れ、そこから黒騎士が現れた!
「…………っ!?」
「え…………」
「来たか………!」
黒騎士を見て何かに気づいたヨシュアは驚き、カリンは呆け、ユリア大尉は警戒した表情で声をあげた。
「のこのこ現れよったか………”影の王”とやらの命令でオレらの様子を見に来たんか?」
「フフ………確かにそれも役目の一つではある。”隠者”の導きもあるのだろうがなかなか順調な道程で何よりだ。」
「”隠者”………」
「もしかして………あの女性の霊のことですか?私達に何かと助力してくださっている……」
黒騎士が呟いたある言葉から今までの道のりで何度も自分達に助力してきた女性である事に気づいたケビンは真剣な表情をし、クローゼは黒騎士に尋ねた。
「そう、虚ろなる庭園の主にして”影の国”に取り残された亡霊だ。クク、もっとも我が王によってその力の大半を失っているがな……」
「フン、ようわからへんが………アンタらの敵ってことは結局オレらの味方ってことやな?」
「さて、あれが果たして本当にお前達の味方になるのやら………それはさておき―――”影の王”からの伝言を伝えよう。『―――次なるは獣の道。新たなる供物を喰らい、汝が印を発言させるがいい。さすれば煉獄の炎はされに猛り、我が王国は真の完成に近づく―――』」
「えっ…………!?」
「…………………」
「………どういう意味だ………?」
黒騎士の影の王からの伝言を聞いて何かに気づいたリースは驚き、ケビンは呆けた表情をし、意味がわからないユリア大尉は黒騎士に問いかけた。
「フフ………どう受け取るからはお前達の自由だとの仰せだ。それでは確かに伝えたぞ。」
その様子を見た黒騎士は妖しげな笑みを浮かべたが
「………くっ………はは………はははははははッ!!!」
突如ケビンが大声で笑い始めた!
「ケ、ケビン………?」
「………………………」
ケビンの様子にリースは戸惑い、アーシアは真剣な表情でケビンを見つめた。
「クク………いや、悪い悪い。あんまり思わせぶりなこと言うからついツボに入ってしもたわ。大方、オレらを煙に巻
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