第57話
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「フフ……誰が反対なんてするのよ!そんな人がいたら、あたしがブッ飛ばしてやるわ!」
「うふふ、エステルの言う通りね♪パパ達の幸せを邪魔する人はレンがこらしめてあげるわ♪」
エステルが笑顔を浮かべて、拍手をし、またレンも頷いた後エステルに続くように拍手をし、2人の拍手がきっかけに周囲の人物達も拍手をし、広間は大きな拍手の音に包まれた。
「フッ。まさかそんな光栄な式にこのボクが呼ばれるなんてね……う〜ん、”演奏家”として腕がなるよ♪」
「………大丈夫かしら。果てしなく不安だわ。」
「あ、あはは………でも、喜ばしい事には違いありませんね。」
拍手をしながら呟いたオリビエの言葉にシェラザードは疲労感漂う様子で溜息を吐き、クロ―ゼは苦笑した後、リウイとイリーナを微笑ましい様子で見ていた。
「……………………」
一方プリネはどこか寂しい笑みを浮かべながらイリーナを見ていた。
「……マスター。もしかして寂しいのですか?」
「え?………そうね。寂しくないと言えば嘘になるけど、大丈夫よ。いずれこうなるとわかっていたし………それにツーヤはイリーナ様の分も含めて、私を支えてくれるのでしょう?」
「………はい。イリーナさんには色々教えて頂いた恩もありますから幸せになってほしいですし、あたしはマスターの傍を決して離れたりはしません。マスターこそ、イリーナさんみたいに早く好きな男性を見つけたらどうですか?あたし、マスターの子供のお世話とかもしたいですし……」
「もう、ツーヤったら……………恋すらしていない私に子供なんて早すぎるわよ…………(…………レーヴェ………………)………」
ツーヤの言葉に苦笑したプリネは物思いにふけった。
「マスター?どうなされたのですか?」
「……ちょっと……ね。それよりツーヤ、貴女も結婚式で祝いの言葉を言うんだから、今の内から考えた方がいいわよ?」
「フフ……そうですね。結婚式で言う祝いの言葉を考えるなんて初めてですけど……絶対にいい言葉を考えて見せます。」
プリネに言われたツーヤは苦笑した後、微笑みの表情でイリーナを見ていた。
「やれやれ……まさか、そこまで大規模な式を考えていたとはな……」
「フフ……いいではないですか、あなた。それによく考えれば私達は式はあげていないのですから………」
溜息を吐いているリウイにイリーナは優しい微笑みをリウイに向けた。
「フフ……そう言えば式を取り仕切るのはあなただそうね?ペテレーネ。」
「はい。……本当ならティアさんの方が適任と思うのですが、イリーナ様がどうしてもとおっしゃるので……」
一方その様子を見守っていたカーリアンはペテレーネに尋ね、ペテレーネは苦笑しながら答え
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