第56話
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…世の中何があるかわからないね……フム。いざとなればエステル君とミント君を頼らせてもらおうかな♪)
クロ―ゼやティータ、シェラザードは笑顔で祝福の言葉をかけ、ジンは豪快に笑い、アガットとオリビエは口元に笑みを浮かべていた。
「さて、エステル。お前の友として、そしてメンフィルを統べる”王”の継承者としてお前に餞別をやろう。……まずは現在契約している者達を召喚してくれ。」
「へ?うん。……みんな!出て来て!」
リフィアに言われたエステルはパズモ、サエラブ、テトリ、ニルを召喚した。
「まずこれがメンフィルを統べる”王”の継承者としての餞別だ。」
そしてリフィアはエステルに2つの紋章を渡し、テトリ、ニルにもそれぞれ一つづつ渡した。
「?これって何?」
(……もしかしてこれは……)
紋章を渡されたエステルは首を傾げ、ニルは何かに気付いた。
「使えばわかる。……まずその紋章を”炎狐”に掲げてやれ。」
「う、うん。」
リフィアに言われたエステルはサエラブに紋章の一つを掲げた。すると紋章は光を放ち始めた!
(フッ。……まさかこんな形で新たなる力を手に入れる事になるとはな……)
紋章を掲げられたサエラブは口元に笑みを浮かべながら、光に包まれた!
「えっ!?一体何が……!」
「フフ……すぐにわかる。」
その様子を見たエステルは驚き、リフィアは口元に笑みを浮かべた。そして光がなくなるとそこには尾が一本増えたサエラブがいた。
「あ、あれ??永恒の尾が一本増えてない??」
(当然だ。我は”昇格”したのだからな。)
尾が一本増えたサエラブを見て首を傾げているエステルにサエラブは答えた。
「”昇格”??何それ??」
「”昇格”……ある一定の力を持った者だけがさらなる”力”を得る事だ。先ほどエステルが使ったのは”火の紋章”。火属性を持つ者を”昇格”させる古代より伝わる品だ。」
「え!?じゃあ、サエラブ、前より強くなったの!?」
リフィアの説明を聞いたエステルは驚いた表情をして尋ねた。
(ああ。”炎狐”は尾が一本増えるごとにさらなる力を手に入れる。尾が一本を増えた我の新たなる力……今後の戦いで知るがよい。)
驚いているエステルにサエラブは不敵な笑みを浮かべて念話を送った。
「フフ……じゃあニル達もお言葉に甘えて”昇格”しましょうか。」
「はい!」
そしてニルとテトリは渡された紋章――”光の紋章”と”地の紋章”を掲げ、光に包まれた!そして光が消えると付けていた髪飾りが光輝くティアラに変わったテトリと、かぶっていた帽子と身体に纏っていた大きな光の輪がなくなり、その代わりエリザスレインが装着している髪飾りを付け、小さ
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