第55話
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けてくれれば、それだけで十分です。」
シルヴァンに尋ねられたクロ―ゼは微笑みながら答えた。
「クロ―ゼ………」
「さすがはお姫様ね………自分の事より”国”を優先するなんて………」
クロ―ゼの答えを聞いたエステルは感動した様子でクロ―ゼを見て、シェラザードは感心していた。
「フム……なら、クロ―ディア姫。貴女が生きている限り、メンフィルは何があっても今の関係を崩さない。貴女が逝き、貴女の子孫の代になってからはその時、貴女の子孫達を見て判断しよう。それでどうだ?」
「………十分です。ありがとうございます、シルヴァン陛下。これからもよろしくお願いします。」
「………今回の件の礼として、私個人から貴女には我がメンフィルに古くから伝わり、かつては父上が使った武器、”ロイバキュラ”を授けよう。ファーミシルス。」
「ハッ。」
シルヴァンに呼ばれたファーミシルスはある細剣を持って、クロ―ゼの前に来た。
「どうぞ、お受け取り下さい。実戦でも十分使える武器なのでご自身の護身として使って下さって構いませんし、魔法剣でもありますから修練を続ければ、いつかリウイ様のように魔法剣技が使えるかもしれませんわ。」
「……私のような未熟者がリウイ陛下が使われていた剣を頂くなんて、恐れ多いですが……ありがたく、受け取らせて頂きます。」
ファーミシルスから風の魔力の加護を受け、”魔法剣”でもあるレイピア――”ロイバキュラ”を受け取り、シルヴァン達に頭を下げた後、エステル達の元まで下がった。
「……次にティータ・ラッセル!オリビエ・レンハイム!」
「は、はい!」
「フッ……ボクの番か。」
リフィアに呼ばれたティータはおどおどした様子で返事をし、オリビエは髪をかきあげて返事をした。
「ティータちゃん、頑張って!」
「う、うん……!」
ミントに元気づけられたティータは頷いた後、シルヴァン達の前に来た。
「実は2人には何をあげればいいのかよくわからないのよ。何がいいかしら?もしよければ、この場で望みを言ってもらえるかしら。」
カミ―リは気不味そうな表情で言った後、ティータとオリビエに尋ねた。
「えと………………そうだ!あのあの……一つだけ、あるんですけど、いいですか?」
カミ―リに尋ねられたティータはその場で考えた後、何かを閃いたような表情をした後、シルヴァン達を見て尋ねた。
「ああ。」
「えっと………いつか、”魔導”技術を学ばさせて下さい!」
「ほう。さすがはラッセル博士の孫娘だな。やはり導力以外の技術に興味があるのか。父よ。それぐらい構わないだろう?」
ティータの望みを聞いたリフィアは感心した後、シルヴァンに尋ねた。
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